FARGO 1の記事一覧

ファーゴシーズン1最終話。ラスベガスの事件を目撃したレスターを狙って負ってきたマルヴォ。レスターは警察の事情聴取でもとぼけて知らないふりをする。モリーやFBIがマルヴォ逮捕作戦を展開するが、果たして事件を解決することができるのか？

マルヴォは普通の人間に成りすまして暮らし、ある男に取り入り、その男の兄弟の命を狙っていた。そんなマルヴォを見かけたレスターは、以前とは変わった自分を見せたかったのか何なのか、調子に乗ってしつこく話しかけてまたとんでもない事件が起きる。

人が変わったように大胆不敵になったレスターは仕事も生活も上手くいき始める。一方警察の人々はチャズを逮捕して事件が解決したと思い込んでいる中、モリーだけが間違いに気付くが、誰にも相手にされず捜査に行き詰まっていた。そして1年の歳月が流れる。

レスターは弟の家に事件の証拠品を隠し、見事に弟に罪をなすりつけることに成功。疑いが晴れたレスターは人が変わったように大胆で行動力のある人物に変貌。誰もが犯人がチャズだったと思い込む中、モリーだけがレスターの嘘に気付いて途方に暮れる。

本話はおそらくシーズン1の中で最も面白いエピソードだ。大寒波の大雪で美しい白銀の世界の中、次々と怒涛のように需要な出来事が起こる。レスターの行動についてはどうもコメディっぽすぎるが、マルヴォが吹雪の中で襲撃を受けるシーンは見ものである。

殺し屋たちから逃げたレスターだったが、再び留置所で彼らと出会ってしまった。拷問されたレスターはあっさりサム・ヘス殺しの真犯人はマルヴォだと白状する。その後モリーとビルがレスターに話を聞きに来た時、彼は手の傷が悪化し意識を失っていた。

ガスは再び偶然マルヴォを発見しあっさり拘束するが、またビルの間違った思い込みのせいで捜査が進まない。レスターはファーゴからの殺し屋に拉致されるが、有り得ない偶然が2つ重なって脱出。しかし彼の身にはまだ有り得ない偶然が待っていた。

本話はローン・マルヴォが第1話で車のトランクに乗せていた裸の男を拉致するシーンから始まる。しかしこの男を拉致した理由などは明らかにはされない。モリーは独断でレスターに関する捜査を進め、その過程でガス・グリムリーとの運命的な出会いがある。

レスター・ナイガードの異様に薄情な人間性や、ローン・マルヴォの得体の知れない不気味さ、そしてモリー・ソルヴァーソンがその外見とは裏腹に非常に優秀で彼女無しでは事件の解決が期待できない状況などが描かれている。ビル・オズワルトの先入観が酷い。

海外ドラマFARGO（ファーゴ）シーズン1。静かな雰囲気だが、時々「マジか！」という驚きの展開が待っている。描写がかなり残酷で生々しいのも驚き。派手さはないがシリアスで大人向けの海外ドラマが好きな人は満足できる作品。