FARGOシーズン1 第7話「理髪師の髭を剃るのは誰?」あらすじと感想(ネタバレ)

FARGOシーズン1

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うまく行きすぎるレスターの作戦

レスターの甥っ子ゴードが普段通り学校に行くと、何かの拍子に彼のバッグから拳銃が出てきた。
これはもちろん前話でレスターが弟をハメるために仕込んだものだ。
そしてこれが騒ぎになり、警察がチャズの自宅に家宅捜索に来る。

警察がチャズのガレージを捜索すると、彼が趣味でコレクションしていた大量の銃だけではなく、兄の妻であるパールの写真や使用済みの下着、そしてパールの殺害に使ったと見られるハンマーまでが見つかった。
もちろんこれも前話でレスターが仕込んだもの

チャズの妻のキティーが夫に電話して彼は大急ぎで自宅に戻って来るが、全く身に覚えのないものが自分のガレージにあることに困惑する。
しかし周囲の人々は彼がパールを殺したことにもはや疑いを抱かなかった。
彼はその場で警察に連れていかれることとなる。

警察を騙すことに見事成功するレスター

手の怪我から出てきた散弾銃の弾丸が殺人現場で使用されたものと同じだったため、絶体絶命の疑いをかけられていたレスター。
さすがのビルもレスターが怪しいと考えていたところだったが、レスターに事情を聞く直前にチャズのことが分かる。

弟のことでふたりは話をするが、ビルはレスターの作り話を完全に信じ込む。
パールとチャズは付き合っており、彼らが口論する現場に出くわした。そしてチャズがパールと警官を殺した。
レスターは弟をかばうため、そして妻の名誉を守るために事件のことを隠していたのだという。
泣き真似までして話したレスターは見事にビルを騙し、自身への疑いを完全に弟になすりつけることに成功したのだった。

突然人が変わって行動力のある人間に変貌

レスターは保険会社の仕事に復帰。自分をいじめていたサム・ヘスの生命保険のことで彼の妻ジーナに話をしに行くことになる。
実際にはヘスが保険料を滞納していたため保険金は降りないことが分かっていたが、レスターはジーナにはそれを伏せて話をする。
生命保険が降りるには手続きが多く、保険会社はなかなか保険金を払いたがらないが、レスターのような仲介人と親しくしておけば無事多額の保険金を受け取ることが出来るだろうと言って騙す。

ジーナはダンサー出身のセクシーな雰囲気の女性。
レスターは自分をいじめていたサム・ヘスの写真が飾ってある部屋で彼女と体の関係になることに成功し、彼なりの復讐を果たした気分に浸るのだった。

それにしても、レスターのこの図太さ大胆な行動力は以前には無かったものだ。
弟に罪をなすりつける作戦が上手くいったからなのか、近頃の彼は突然人ががらりと変わったようだ。

レスターに騙されないのはモリーだけ

撃たれて重傷を負ったモリーは病院で目を覚ます。
病室にはガスがいて、吹雪の中で何も見えずにパニクって自分がモリーを撃ったことを告白。
しかしモリーは全く怒りもせず責めもせず、撃たれた脾臓のドナー探しを頑張ってと冗談めかして言うだけだった。
優しく、勇気があり、頭も良く、正義感もあり、ここまで完璧な性格の人物も珍しい。

モリーは同じ病院に入院している耳の聞こえない殺し屋レンチの病室へ行き、マルヴォとレスターの関係について知っていることを聞こうとする。
しかしレンチは自分の手で相棒ナンバーズの復讐をしようと思ったのか、それとも警察に密告はしないという殺し屋のこだわりなのか、口を閉ざしたまま何も教えてはくれなかった。

モリーは相変わらずレスターへの疑いを捨てきれず病院でも事件のことばかり考えていた。
やがて退院して警察署に戻ったモリー。しかし彼女がそのとき知ったのは、レスターではなくその弟のチャズが逮捕されたということだった。
ただひとり事件について深く考えていたモリー。
だからこそ彼女は本能レベルでレスターが嘘をついていることを悟った。
彼女は嫌な予感を抱えたまま警察署の前で立ち尽くすのだった。

無双レベルに強すぎるマルヴォ

マルヴォは自分を襲ったファーゴの黒幕について探る。
そしてその黒幕の居所を突き止め、ひとりでマシンガンを抱えて彼らの拠点へ乗り込んで行く。

その建物はマルヴォが来る前からFBIが監視していた。
マルヴォが乗り込んだその時も建物の前の路上に停めた車で捜査官が張り込みをしていたのだ。
しかし捜査官が危機感を持たず世間話して目を離している間にマルヴォがいつの間にか建物の中に入って言ってしまう。

マルヴォはファーゴの拠点にいた幹部をひとりで皆殺しにする。
いくらマルヴォが強いからといってひとりでこれをやるのはさすがに無理があると思うのだが・・・本当に実際に起きた事件を忠実に描いたドラマなのだろうか???(毎回言ってる)
大きな騒ぎになってからようやくFBIの捜査官は事件が起きていることに気付くが、あたふたしているうちにマルヴォは無傷で逮捕されることもなく悠々と現場を去って行くのだ。

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