HOMELANDシーズン7 第9話「愚かなカモ」あらすじと感想(ネタバレ)キャリーの記憶が大暴走する怒涛のシーンは必見!

あらすじ

シモーヌは消えたため逮捕出来なくなってしまったが、ダンテは一命を取り留めた。
キャリーは引き続き演技をしてダンテを騙し、ダンテを毒殺しようとしたのはロシアの諜報機関だと思い込ませることに成功。そして彼はついにキャリーたちに協力することを了承する。

ネットワーク

彼の情報により、ロシアの積極工作に協力していた者たちをSNS経由であぶり出す方法が分かる。これによりグロモフがアメリカで構築してきたネットワークに打撃を与えることができた。
作戦がうまく行き、ほっとした様子のキャリーはようやく冷静になってマギーと話をするために一度自宅に戻る。しかし、その時既にマギーは妹を見限り、フラニーのために具体的な行動に出ていたのだった。

かわいそうなフラニー

それにしても引き続き気の毒なのはフラニー。
キャリーが学校に押しかけていって、無理やりフラニーを早退させようとするシーンがある。
前話でフラニーはママをちょっと嫌になっていたのだが、本話ではもう機嫌をなおして素直にママに懐いている可愛い子供である。

だがどうしたってこの海外ドラマは主役を良き母親にはさせてくれないらしい。
フラニーがママと会えたことを喜んで、せっかく親子が仲良く帰ろうとした瞬間、やっぱり邪魔が入ってキャリーは仕事に戻らざるを得なくなるのだった。
この子役のキョトンとした大根演技がまた気の毒さを増している気がする。笑

意外と脆かった?グロモフのネットワーク

天才的工作員としてカッコよく出てきたグロモフだが、本話では感情的になって怒鳴ってるシーンが多い。
そもそもグロモフは若いだけに血気盛んなようで、この前は味方のロシア人のおっさんを沈めてたし、今回もTwitterの暗号文の件でソールに「軽率なやり方」批評されてたし、天才という割にはあまり得体の知れなさを感じないキャラクターだ。

どっちかというとグロモフに沈められたロシア人のおっさんのほうがなんとなく得体が知れなくて恐かった。
シーズン7がとても24(TWENTY FOUR)っぽいのはこのグロモフの存在によるところも大きいだろう。
この流れだとグロモフはシーズン7で終わりそう。逆にシモーヌは飛行機で脱出したっぽいので次のシーズンでも出てくるかも?

怒涛のラストは引き込まれること間違い無し!

このエピソードの見どころは何と言ってもラストにある。
HOMELAND史上かなり上位に入るのではないかと思えるほどクオリティの高いシーンで、思わず息を呑むような怒涛の迫力だった。

シフトレバー

フラニーの学校の駐車場でキャリーが車をバックさせた時、思わず「ああー!」と声を出していた。まさかとは思うがあれが現実になっていたらさすがのキャリーも精神崩壊でもう二度と立ち直ることはできなかっただろう。
すんでのところで何事も無かったものの、そこから発生したキャリーの妄想が強烈すぎて彼女の頭を大爆発させてしまうのだ。

この頭の中が大爆発している時の演出は、あの名作映画「ロッキー」で、ロッキーがKOされそうになった時、朦朧とする彼の頭の中で走馬灯のようにミッキーの叱咤激励などが蘇るシーンの怒涛の勢いを思い出した。それほど胸が熱くなるようなシーンだ。

歴代HOMELAND凄すぎるシーンランキング

とりあえず本話のラストが凄すぎたので、これまでのHOMELANDで凄かったシーンを独断と偏見によりランキングにしてみる。

  • 第一位 シーズン4
    ハッカニが大使館に乗り込んでくるシーン!ラストの音楽も融合したあの格好良さ!揺るぎなきダントツの一位だ。
  • 第二位 シーズン4
    ソールが敵の村で逃げ回るのを衛星で見るシーン。あのハラハラ感は思い出しただけで・・・
  • 第三位 シーズン6
    もちろんラストのクインの活躍である。これほど華々しい見せ場を用意されたキャラは他にいない。
  • 第四位 シーズン2
    まさかまさかまさかの本拠地大爆発。あれはさすがに空いた口が塞がらなかった。
  • 第五位 シーズン3
    ブロディの最後。恐くて鮮烈なシーンからはあの場の熱気や悲しさが痛いほど伝わってくる。

そういうわけで今回のシーンは第六位もしくは同率五位かな。
今回のシーンも凄いのだが、思い出してみるとHOMELANDはさすがの凄いシーンが多すぎた。笑


関連エントリー

Pagetop