ハンドメイズ・テイル第7話「向こう側」あらすじレビュー(ネタバレ)実は生きていたルークの凄まじい強運の数々

ハンドメイズ・テイル

出典:Huluプレミア「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」(C) 2017 MGM Television Entertainment Inc. and Relentless Productions LLC. All Rights Reserved.

ハンドメイズテイル第7話はこれまでのエピソードとはうって変わって非常に緊迫感があり面白い話だ。ようやくエミー賞の本領発揮ということで期待していい回と言えるだろう。
これまでこのドラマはギレアドで暮らすオブフレッドのシーンが中心に描かれてきたが、今回はオブフレッドと離れ離れになった後の夫ルーカスがメインに描かれている。

死んでいなかったルーカス

以前のエピソードでは、オブフレッド(ジューン)と子供が森のほうに逃げている時、ルーカスのいる方角から銃声が聞こえてきて、ジューンはルーカスは死んだものと思い込んでいた。

映画やドラマでよくあるパターンだが、このように銃声は聞こえたが死んだシーンがはっきりと映っていない場合はたいてい死んでない。
このドラマでもやはりルーカスは死んでなかったのだ。
前話でメキシコ代表団の男性が言った話は真実だったというわけだ。

守護者はルーカスが死ぬと困る??

ジューンたちを森に逃した後、ルーカスは追跡してきた政府側の人間たち(守護者)に銃で応戦しようとするが、戦いに関しては素人のルーカスはあっさり撃たれて瀕死の重傷を負ってしまう。
しかしなぜか守護者はルーカスが死ぬのは困る(?)のか、「そいつを殺すな」などと言いながらルーカスを救急車で治療しながら搬送する。

ルークの強運1:守護者がまさかの交通事故!

守護者はルーカスを死なせたくなくて焦っていたのだろうか?搬送中に救急車がまさかの交通事故。凍結した路面でスリップしたのだ。
この時、守護者たちは死ぬが、車の中で治療用のベッドに固く固定されていたためルーカスだけが生き残り、救命バッグを持って逃亡する。

なんという強運だろうと驚くが、このように犯罪者を乗せた警察の車などが事故って捕まっていた人が逃亡するシーンというのはこれまでどれほど多くの映画やドラマで見てきたことだろう・・・笑。
きっとものすごい数の作品の中で使われてきたネタなのだが、ベッドに固定されていたためルーカスだけが生き残ったという設定はなかなか説得力がある。

森の中に妻子の荷物を見つける

ジューンたちとはぐれた場所まで戻ったルーカス。森の中に散乱している妻子の荷物を見つけ、妻と子供が政府に連れ去られてしまったことを悟る。
しかし絶望しつつも徒歩で逃亡を続け、やがて静まり返った廃墟の街へたどり着く。
内戦の跡がまざまざと残る空き家に入り込んだルークは残された少しの食料を口にし疲れてその場で眠り込んでしまう。

ルークの強運2:頼りになる仲間との出会い

眠り込んでいたルークは同じように逃亡中の人々と偶然出会い、彼らのバスで怪我を治療してもらう。
目的が同じ頼りになる仲間との出会い。またしてもルークの凄まじい強運っぷりだ。

逃亡者たちはルークとジューンがそうであったように北の国境からカナダへ逃げる途中だった。
妻と子供を助けに戻ろうとするルークだったが、守護者により惨殺された人々の亡骸を目の当たりにし、自分一人で向かっても太刀打ちできないことを悟り、結局は一旦カナダへ逃げてからカナダの中にある合衆国政府の力を借りることを決める。

ルークの強運3:たまたま先に船に乗ってたので助かる

ルークたちはある海岸で船に乗り換えようとしていたところを守護者に見つかり銃撃を受ける。
この時、仲間の多くは銃弾に倒れ、運良く先に船に乗り込んでいたルークたちだけがそのまま船で逃げ切ることができる。
そしてルークはカナダへたどり着くのだった。
それにしてもルークって強運すぎやしないだろうか?

山小屋に身を隠していた頃の生活

バスでの逃亡中、ルークが途切れ途切れに思い出していた家族との逃亡生活。
ボストンを離れ協力者の助けを得て一旦山の中の小屋に身を隠していた頃の生活が描かれる。
この別荘のような小屋で束の間の平穏な暮らし。穏やかな朝食のシーンで流れるフォークソングが非常に感動的だ。

ボストンの街から逃がしてくれた協力者の指示で山小屋に潜んでいたルークたちだったが、近隣の住民の話で、迎えにくると言っていた協力者がすでに死んでしまったことを知る。
そしてルークたちは再び今度は自分だちだけで国境へと向かうのだった。

ルークの強運4:ちゃんと届いたジューンからの手紙

3年後、カナダの「リトルアメリカ」で暮らしていたルーク。合衆国政府の力を借りてギレアドにいるはずの妻子を探していた。
そしてある日合衆国政府から呼び出されたルークは、前話の最後のシーンでオブフレッドがメキシコ代表団の男性に託したメモを渡される。
このメモをメキシコの協力者が預かったのは三週間前とのこと。こうしてルークはとうとうジューンが生きていることを知るのだった。

ここでようやく回想シーンと現在のシーンとの時間関係が明らかになった。
ルークたちがアメリカから逃亡した時期と、オブフレッドがギレアドで暮らす現在の時期との間はわずか3年。これはかなりの短時間だと言えるだろう。
ここまでの短時間であのように普通(のように見える)生活をしている司令官やその周辺の人々。ギレアドを建国した人々の手腕はそれほどだったということなのかもしれない。


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