ハンドメイズ・テイル 第8話「イゼベルの店」レビュー(ネタバレ)ギレアドにあってはならない場所でのまさかの再会
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オブフレッドとニックは逢瀬を重ねていた。孤独に戦い続けるオブフレッドには少しでも心の拠りどころとなる時間が必要だったのだろう。そして侍女ではない自分になれる場所、侍女という役目から解放される場所、昔のような振る舞いができる場所、今のオブフレッドにとってそれはニックの部屋以外には無かった。
司令官とニックは女性の好みが同じ。それは丈夫な人!
ニックの部屋で過ごすオブフレッドはタオル一枚だけを身体に巻きつけている・・・それにしても・・・ふ、太い!!
ニックがオブフレッドの手をひいてベッドに倒れこむシーンがあるのだが、なんだかしなやかさが無く、ゴローン!と転がる感じに見えてむしろ面白かった。笑
ニックも司令官も骨太で見るからに丈夫そうな女性が好みなのだ。
セクシーなドレスはあまり似合っていない気が・・・
部屋に戻ったオブフレッド。なんとそこには司令官が座って待っていた。
何を考えてるんだか分からない司令官はオブフレッドに化粧させてセクシーなドレスを着せる。
「驚いた、とても、美しい・・・」おめかししたオブフレッドを見て喜ぶ司令官。
だがどう見てもさすがにこのドレスは似合ってないんじゃないかと思う・・・。
やはりこの男の好みはかなり独特だ。
ギレアドにあってはならないはずの場所
その日は司令官の妻セリーナは不在だったので、司令官はその隙にお気に入りのオブフレッドを連れてナイトクラブのようなところ(イゼベルの店)へ行く。
ギレアドという国の倫理観ではあってはならないような場所のはずだが、たまに息抜きするための場所としてあえて残してあるのだと言う。
その店には多くの高官たちがいて、様々なタイプの女性に接客されていた。
まさかの親友モイラ登場!
あまりにも意外な場所にオブフレッドは衝撃を隠すことができない。
司令官と酒を飲みながらあたりをキョロキョロと見回していると・・・驚くべきことにそこにまさかの親友モイラ発見!
モイラとは以前地下鉄の駅で離れ離れになったきりだ。
あのボストン行きの列車に乗って行ったはずのモイラがなぜこんなところに?
モイラが生きてて久々に超ハッピーなオブフレッド
トイレで落ち合ったオブフレッドとモイラ。聞けばモイラはあの後侍女を国外へ逃している女性救済ネットワークを頼ったが、協力者は撃たれ、モイラはすぐ捕まってしまったのだという。
だがモイラは周りの人間を堕落させるからと言うことでその後センターに戻されることはなく、このイゼベルの店へ送られた。そしてこの店で娼婦のような仕事をしているのだ。
モイラは決して幸せに暮らしているわけでは無かったが、生きている親友に会えただけでもオブフレッドにとってはこの上ない喜びだった模様。
その嬉しそうな顔!この女優さんは骨太だけど演技力はすげーと思った。
なんの意味があるのか分からない贈り物
夜のうちに自宅に戻ったオブフレッドたち。
翌朝、帰宅したセリーナに対して不自然なほど優しい司令官。いつもはそんなことしないのにセリーナの手を握ったりして実にわざとらしい。勘の鋭そうなセリーナのことだからその振る舞いから何かを察知してしまいそうなものだ。
そしてセリーナはオブフレッドに贈り物だと言って古ぼけたオルゴールを渡す。
セリーナが子供の頃に部屋に飾っていたものだという。
ちょっと薄汚れたそのオルゴールの箱をあけると、箱の中で踊っている小さな少女の人形。
セリーナはなんとも言えない表情をしてその場を去る。
オルゴールに込められたメッセージ
そもそもセリーナとオブフレッドはプレゼント交換するような関係ではないし、もし気まぐれにプレゼントをあげたとしてもさすがにこの薄汚れたオルゴールはいらない・・・。
そう考えるとこのプレゼントはセリーナからの善意なわけではなく、オブフレッドが箱の中に閉じ込められた少女と同じなんだとでも言わんばかりのネガティブなメッセージを込めたものだったのか。
健やかな子供を産んでほしいはずなのになぜこんな精神的イジメをするのかはまったく理解できないところだが、セリーナはオブフレッドと司令官の関係に気がつき始めているのかもしれない。
仕事に困ってギレアドに就職したニック
本話の回想シーンはニックの過去が描かれている。
ギレアド建国前、仕事がうまくいかず荒れた様子で職業安定所のようなところに来ていたニックは、職安の職員みたいなおっさんになぜか気に入られたらしくコーヒーをご馳走してもらいながらスカウトされる。
おっさんはギレアド建国を目指す団体の重要人物のひとりだったのだ。
ニックはウォーターフォードの「目」ではなかった
ポーカーフェイスのニックはおっさんの話すことに共感したようにも見えないのだが、とりあえず仕事に困っていたのでおっさんの仲間になってその流れで今もギレアドの大物であるおっさんの「目」としてウォーターフォード司令官の監視をしている感じだ。
そう、ニックの役目はなんとウォーターフォード司令官の監視!なのだ。
そしてニックはこのウォーターフォードがナイトクラブに出入りしたり、さらには侍女であるオブフレッドまでそこに連れて行ったりしたことを掴んでいるではないか!
本話の途中でウォーターフォードが「他の地区で粛清があったという噂があり、自分も目を付けられている気がする」と言うシーンがあるが、もしかするとこの言葉も伏線のひとつ。どうやらこの後フォーターフォードはこのまま平穏に暮らしていけるわけではなさそうな流れだ。
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