ハンドメイズ・テイル第4話 評価と考察(ネタバレ)親友の生き様とラテン語のメッセージに勇気をもらうオブフレッド

ハンドメイズ・テイル

出典:Huluプレミア「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」(C) 2017 MGM Television Entertainment Inc. and Relentless Productions LLC. All Rights Reserved.

エミー賞に期待しすぎていたのかなと思わせるような展開が続いているハンドメイズ・テイル。
最初に伝えておきたいのは、第4話「メッセージ」も1〜3話と同様に暗いシーンばかりが多く、特に盛り上がりのない展開が続くだけでたいして面白くなかったということである。

侍女として司令官の家で暮らす現在のシーンと、侍女になるための教育を施設(センター)で受けていた頃の回想シーンでなりたっており、どちらかと言うと回想シーンのほうが少しスリリングな展開になっている。

精神が病んでいくオブフレッド

妊娠していなかったことを告白したオブフレッドはセリーナ・ジョイの猛烈な怒りを受け、自室から一歩も出るなときつく叱りつけられる。
何日も自室にこもっているうちにオブフレッドはだんだん精神を病んでいくのだが、働かずにゴロゴロしていられるだけだしそこまですぐに病んでしまうのはちょっと早いんじゃないかな・・・という気もした。

クローゼットの中に倒れこんでしまったオブフレッドは壁にラテン語で何か彫ってあるのを見つける。
そして以前親友のモイラが侍女教育施設のトイレの壁にリディアおばの悪口を彫っていたことを思い出す。

倒れこんでいたのを見られたオブフレッドは具合が悪いと思われ病院で検査を受けるが特に問題はなく、帰宅してセリーナ・ジョイに妊娠していなかったことを謝罪するがやはり許してもらうことはできず自室に戻るように告げられる。

そもそもオブフレッドは自分から妊娠したと言ったわけではなく、セリーナ・ジョイが勝手に期待しまくっていただけのこと。
最初がっかりして八つ当たりするのはまあ分からないでもないが、なぜここまでしつこく怒るのか。
さらに、その八つ当たりが原因でオブフレッドは体調が悪い感じになってるのに、これで子供を産むのが難しくなったらどうするんだろうか。セリーナ・ジョイは実に訳が分からない女である。

儀式のことを知り脱走を企てるが・・・

回想シーンでは教育施設で「儀式」について教えられ時のことが描かれる。
儀式というものは、夫人の脚の間に寝転がって主人と交わるということだと知り侍女たちに衝撃が走る。

このことからオブフレッドとモイラは施設(センター)からの脱走を企てる。
二人はエリザベスおばを脅し、おばから奪った衣服で変装し施設から抜け出す。
道に迷いながらもなんとか地下鉄の駅にたどり着くが、乗るべき電車が分からずモイラが聞きに行っている時にオブフレッドだけが尋問を受けることになる。

助けられそうなのになぜかモイラだけ逃げる衝撃の展開(笑)

モイラは尋問を受けているオブフレッドを離れたところから見つけるが、モイラだけ電車に乗って逃げるようにオブフレッドが目で合図する。
そしてモイラだけが電車に乗り、オブフレッドは捕らえられてしまうことになる。

ここでひとつツッコミどころなのだが、「おば」の格好をしているモイラは警備員よりも身分が高いはず。
オブフレッドは尋問を受けていたとは言え、最初は少し怪しまれている程度だったため、モイラが制止に入れば難なく逃れることができたように見える。
なぜここでモイラに助けてもらわなかったのだろう・・・

脱走したわりには罰がそれほどでもなかった?オブフレッド

捕まったオブフレッドは施設で罰を受ける。
罰の内容は脚をムチのようなもので叩かれるというものなのだが、ここでもうひとつの謎。

以前施設に連れてこられた時、ジャニーンはおばに対して悪態をついただけで片目をえぐられてしまった。
しかし今回、エリザベスおばを脅して施設から脱走するという大変なことをしでかしたオブフレッドはムチで叩かれるだけ。
悪態をついただけであんなことをされてしまったジャニーンが可哀想なのでは・・・笑

ラテン語の意味を知り心を新たにするオブフレッド

司令官の家で暮らす現在にシーンが戻る。
モイラが電車で旅立って行った日のことを思い出していたオブフレッドは、モイラのように強くなろうと決意する。
そこでまずは司令官の誘いを受け、再び司令官の部屋で密会する。

オブフレッドはクローゼットに彫ってあったラテン語の意味を司令官にたずねる。
そしてそれは前任の侍女が残した「奴らに虐げられるな」という言葉と知る。
そして前任の侍女が自殺したことを知ったオブフレッドは、自分はくじけたくないと心を新たにし、軽やかなピアノの曲とともに希望を感じさせるような爽やかな朝のシーンで第4話は終了する。
このラストの曲がとても素敵だ!

以上が第4話のあらすじ。
とりたてて夢中になるような話ではなかったのだが、ラストシーンはとりあえず素敵だった。
これまでのエピソードはただひたすら暗いだけで先が見えない展開が続いていたが、今回はラストシーンが次への期待を感じさせるような流れになっていたと思う。


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