HOMELANDシーズン7 第4話「失策」レビュー(ねたばれ)口だけ男オキーフが招いた最悪の結末
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嘘をついて空爆の許可を出したウェリントン。翌朝、怒り狂うキーンがウェリントン宅に押しかけてくると、彼は許可を出したのは自分だと告白した。
逮捕させると息巻くキーンと、偉大な大統領になるためだと言い訳をするウェリントン。
キャリーは監視カメラでこの一部始終を見ていた。
双極性障害の治療のことを忘れたかのように再び操作に没頭しているキャリー。
一時は操作のことは諦めて治療に専念すると言っていた彼女が、いつのまにかダンテの手まで借りて操作をかなりのところまで進めていることを知りマックスも少々困惑している様子。
シモーヌの役目は暗殺の報酬を渡すことだった
マクレンドン暗殺当日のシモーヌの行動を洗っていたキャリーとマックス。
彼女がその日、マクレンドンがいた刑務所の近くに行くまでの間、高速道路を何度も降りてその都度キャッシングの店で金を集めていることを突き止める。
これらの金を全て合わせるとかなりの金額になり、大物を暗殺する報酬としては十分な金額になることが分かった。
つまりシモーヌは金を集めて運び、その金を刑務所の近くで実行犯に渡す役目だったのではないかということだ。
・・・だが、なぜ暗殺当日にわざわざ金を渡さなければならないのだろうか?しかも暗殺現場の近くで。
別の日に別の場所で渡した方がリスクが少ない気がするのだが、このようなことをやってるからキャリーに尻尾を掴まれることになるのでは・・・?
支持派の武闘派っぷりにビビリ気味のオキーフ
FBIと対峙したまま民家に立てこもったオキーフとその支持派。援軍に来た荒っぽい連中が大量の武器を運び込むのを目の当たりにしてオキーフはビビリ気味。
実際に銃撃戦が起きることは望んでいないオキーフとしては、この恐そうな武闘派揃いの援軍にちょっと引いてはいるものの、この一部始終を世界に向けて発信したいとは思っていた。
おそらく結局何も起きないと踏んでいる様子のオキーフだが、武闘派連中があまりにも荒っぽく、FBIが飛ばした偵察用ドローンをライフルで撃ち落としたりしているのを見て自分が自分の支持派の行動をコントロールできなくなっている事態に心配顔だ。
FBIがなぜか犬を撃ち事態は最悪の方向へ進み始める
そんな中、とうとう悲劇が起きてしまう。
オキーフ派の16歳の少年が自分の飼い犬を追って森の中を走っていると、FBIがその犬をライフルで撃ってしまったのだ。
逆上した少年が持っていたライフルをFBIに向けた瞬間、今度は少年が撃たれてしまう。
少年が銃を向けた時に撃ったのは仕方ないと思うが・・・そもそもその前になぜ犬を撃ったのか。FBIが周辺を警戒していたのは分かるが、森を走っている犬を撃つ必要があるのだろうか??この時FBIが警戒していたのはあくまでオキーフ派の人間だったはずだ。
そこにかけつけたオキーフ派が現場にいたFBI隊員を人質にとり、重症の少年と一緒にアジトに運び込む。少年はこのままでは出血多量で命が危ない重症を負っていた。
少年は救急車で搬送される
死人を出して大ごとにしたくないソールはオキーフに電話し救急車で少年を搬送させるよう伝える。
武闘派の中でオキーフは発言力が弱い状況だったが、ここでは満足な治療を施すことができないため少年を搬送させることが決まった。
救急車一台がアジトに近づいて来ると途中で止めて車内を入念にチェックしだすオキーフ派。少年の命の危機だというのに優先すべきことの認識がずれているようだ。
救急隊員によって少年がようやく運びだされ、命の危機は脱することが出来たのだった。
自分のメリットしか考えられないオキーフ
怪我人が出てしまった事態を重く見て、ソールは再びオキーフに投稿を促す。
彼さえ素直に投稿してくれればこの危機は収束するのである。
だがオキーフはもはや彼自身でも自分がどうするのが得策なのかはっきりとしたビジョンを持てていない状態のように見える。
ソールとの交渉のなかで何か自分にメリットがあればそのように行動するのかもしれないが、自分が何も得られないままで自分だけが他の者たちを救うために逮捕されるという手段をとることは臆病者の彼に決断することができないのだった。
新たに手強い敵登場!
重症の少年が搬送された病院にて、ここでまたやっかいな敵が現れる。
重症ではあるが命の危機は脱していた少年。しかしその処置室にまで忍び込み、まだ意識が戻らないままベッドの上で処置を受けている少年の姿を盗撮する男。
そして少年が死んだというデマのニュースを流す。
今のところこの男が何者なのかは分からない。やっていることはフリーのジャーナリストとかその類のようだが、病院にひとりで潜入するその身のこなしはまるで工作員のようなスキルの人間にも見える。
少なくともオキーフのような口先だけの人間とは違うようだ。
最後までロクなことをしなかったオキーフ
謎の男が拡散したデマのニュース。これを武闘派である少年の父が見てしまうと大変なことが起きそうだ。
先にニュースを発見したソールはオキーフに電話をかけて、このニュースはデマで少年は生きていることを伝え、そのことを少年の父親にも伝えろと言う。
だが・・・またしても決断力に欠けるオキーフはすぐに判断して行動することが出来ず、そうこうしているうちにニュースを見た少年の父親は一瞬にして頭に血が上り、捕虜にしていたFBI隊員を射殺。
さらに他の武闘派までもが怒りに任せてFBIに突撃。また、FBIの現場責任者のおっさんも、銃声を聞いて部下が撃たれたことを悟り、激怒してアジトへの攻撃を命令。
戦闘状態となり、もはやソールが何を言っても制御できなくなってしまった。
このFBIの現場責任者のおっさんも、銃声を聞いただけで即座に突入を命令するというのはいかにも早計なのではないかと思われる。
武闘派側は何しろ武闘派なのですぐ突撃するのは分かるが、冷静に対処すべきFBI側がこれはちょっとどうなのだろう・・・。
言葉もなく立ちすくむ二人
FBIによって現場が制圧され、地下室にいたオキーフが逮捕され屋外に連れ出された時、アジトの周りには銃撃戦に倒れた多くの者たちの死体が転がっていた。そしてその中には病院で治療を受けている少年の父親の死体もあった。
連行されるオキーフとその前に立ち尽くすソール。もはや二人の間に言葉は無く、あるのは最悪の結末となってしまったことへの後悔だけなのであった。
ところでこのドラマで最初から主役級の存在であるソールだが、目立った活躍ってしたことあっただろうか?なんだかいつも失敗してヤバイことになってばかりな気がする・・・それでもなぜかいつもお偉いさんのポジションを維持してる・・・・。
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