HOMELANDシーズン7 第3話「にらみ合い」あらすじ(ネタバレ)オキーフとのにらみ合いとウェリントンの本当の狙い

HOMELANDシーズン7

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自分の過剰な行動を自分でコントロールできないことに気が付き、ずっと飲み続けている双極性障害の薬が効いていないことを確信したキャリーは医師のもとを訪れる。
予約もなく突然医師のところに押しかけ、無理矢理診察させようとする行動自体も過剰な行動だと言えるが、医師はキャリーの精神状態を察して快く話しを聞いてくれて、新しい治療計画と薬をアドバイスしてくれる。

キャリーは双極性障害の症状が悪化していることを重く受けとめており、これまで自分が抱いてきたキーンやウェリントンへの疑惑は、自分の病気による妄想だったと考え直していた。
自宅に戻ったキャリーはキーンやウェリントンの調査を諦め、新しい薬を飲み大人しく寝て治療に専念することを決める。

せっかく寝てたのにまた追いかけてくる疑惑

キャリーが寝ているとFBIのダンテが押しかけてきて、先日自分で断ったはずのウェリントン宅に現れた女性(シモーヌ)の身元調査の結果を伝える。
マクレンドンが殺された日の前日、刑務所の前でシモーヌが駐車違反切符を切られていることがわかったため、ダンテはキャリーが指摘した疑惑に信憑性があると考えていたのだ。
そしてそれを伝えられたキャリーもまた、自分が寝ている場合ではないと思い直すのだった。

それにしてもこんなタイミングで駐車違反切符を切られて証拠が残るなんていう使い古されたお約束のストーリー。この方面のプロがそんなミスするってあるんだろうか・・・。出来る女と見せかけてちょっと抜けているところもあるおっちょこちょいのお茶目な女性だ!

捜査を再開するがプロらしからぬ仕事の雑さ

キャリーはダンテと共に捜査を再開する。
家の前で張り込みしているとシモーヌが出かけたため、ダンテは車で尾行し、キャリーは家に忍び込み中を調べることにする。
キャリーは駐車違反切符の写真を撮ったりパソコンのデータをコピーしたりして出てくるが、そこにちょうどパトカーがやってきて警察に連行されてしまう。

キャリーが出てきたところにドンピシャでパトカーがくるというすごいタイミング。近所の住人に通報されたということなのでこのタイミングはまあありえないことではないかもしれないが、キャリーはプロとしてもうちょっと周りに注意しながら出てくるのがむしろ普通なんじゃないかと思った。なんだかこういうところは仕事が雑で荒いとしか言いようがない。

ダンテと急接近し新たな恋の予感?

自分のプロらしからぬ不注意で警察に連行されることになったキャリーだが、警察につくと子供の親権を奪われることを恐れて暴れ出す。
そんなことなら最初から危険な行動を控えるべきなのに、彼女は捜査もしくは子育てに優先順位をつけることができず、やることが中途半端になってしまっている。

警察で駄々をこねているとダンテが助けにきてくれて、コネをつかって逮捕の記録も残らないように配慮してくれた。
今回の一連の流れでこの二人は、ダンテの過去の話、キャリーの病気のことなどを分かり合うことになり親密な関係に発展しそうな気配。
クインに変わるキャリーの新恋人はダンテなのだろうか。よく見てみるとこの男、なかなかの色男である。

オキーフへの対応に苦慮するキーン

ソールはオキーフの居場所を突き止め、FBIと共に隠れ家を包囲する。
オキーフは銃を持った連中と共に現れ強硬な態度を示すが、事態を荒立てたくないソールはオキーフに話し合いでの解決を提案する。

オキーフの隠れ家は民家のある地域で女性や子供もいることが考えられるため、大統領としてもこの場所で武力による衝突を起こすわけにはいかなかった。
ウェリントンはオキーフへのFBIを撤退させるよう提案するがキーンとしてはオキーフを野放しにすることはできず、難しい対応を迫られていた。

交渉すると見せかけ時間を稼ぐオキーフ

オキーフは大統領の右腕であるソールが現れたことで自分が政府にとって最優先の課題だということを認識し、自分が有利に交渉を進めることを模索していた。

皆が見守るなかソールと交渉するオキーフは、自身が投降する条件としてオキーフの協力者への恩赦をあげた。
しかしマクレンドンのように自分が暗殺されることを恐れるオキーフは、実は自分が投降することは考えていなかった。
口だけは達者なこの男は交渉していると見せかけて時間稼ぎをしていただけで、オキーフ派の荒くれ者たちの援軍を待っていたのだ。

大統領はオキーフによりさらに難しい立場に立たされる

FBIはオキーフの時間稼ぎに気が付いた時はすでに遅く、オキーフの援軍が現場に到着してしまった。
あたりは一時緊迫した空気に包まれるが、この場での銃撃戦は危うく免れる。しかし話し合いによる交渉は決裂に終わるのだった。
結局FBIのおっさん(バンシーに出てた人)の言う通り、彼らのような武闘派と話し合いで物事を解決するのはソールをもってしても難しかったわけだ。(このおっさんは、こういう正論っぽいことを言うキャラクターもバンシーとかなりかぶってる。)

それにしてもアメリカって今の時代にこういう荒くれ者が本当にいるんだろうか?武力で衝突してもFBIに勝てるわけないのにこうやって命も惜しくないような態度はおそらく本当に恐れていないようだ。
自分の信念や考え方のために(それが正しいとか間違いとかは別として)ここまで極端な行動に出ることができるというのは、無気力社会とは程遠いところに生きているような感じがしてある意味すごい。

ウェリントンの黒幕っぽさが明らかになってくる

交渉が決裂して困ったキーンがウェリントンに助言を求めると、以前から却下していた中東での空爆作戦を進めるようにと言い出す。
オキーフのことをトップニュースにせず、それよりも大きく扱われるニュースを作るためにもそうすべきだというウェリントンの助言だが、空爆することによりロシアとの間に軋轢が生まれることを恐れるキーンは許可することができない。

提案をキーンに却下されたウェリントンだが、その夜まさかの行動にでる。
ロッセン大将に電話をかけ、キーンが許可したという嘘をついて、中東での空爆作戦を進めるように指示する。
ロッセン大将は大統領から直接の指示が欲しいというが、ウェリントンはキーンはもう寝たし朝まで待てば大統領の気が変わると急かす。
つまりウェリントンはどうしてもこの作戦を実行させなければならない理由があったわけだが、本話ではそれはまだ明らかにされない。

マクレンドンの件といい、今回の空爆の件といい、もはや本話における黒幕はウェリントンと見て間違いなさそうだ。
このように大統領の側近が実は敵だったという話は、制作スタッフが同じだという名作海外ドラマ24(TWENTY FOUR)にとても似ている。
24も非常に面白いドラマなのは言うまでもないが、個人的にはHOMELANDには24とはまた違った面白さを期待しているのであまりこのままの流れで進められるのはちょっと残念・・・。


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