FARGOシーズン1 第8話「砂山のパラドックス」あらすじと感想(ネタバレ)

FARGOシーズン1

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大胆不敵な人物に変貌したレスター

弟に罪をなすりつけて警察からの疑いを晴らしたレスターは、心機一転自宅の整理を始めた。
パールのものを容赦なくどんどん捨てて、洗濯機も新しいものに買い替えた。
洗濯機を持ってきた業者は古い洗濯機を見て、ひどい欠陥品ですぐにリコールになったモデルだと教えてくれた。
洗濯機を直せなかったのはレスターのせいではなかったのだ。

人が変わったように積極的になり行動力や度胸が身についたレスターは会社でもバリバリと働くようになる。
ある日彼が仕事をしているところに、サム・ヘスの妻ジーナが二人の息子を従えて怒鳴り込んでくる。
「保険金がもらえるというからヤらせてやったのに」と激しくまくし立てるジーナ。

しかしレスターはビビるどころか堂々と開き直って対応。二人のバカ息子がレスターに暴力を振るおうとしたところ、なんと彼はとっさにやり返し、事務所から追い返した。
以前のレスターにはあり得なかったような度胸だ。
その場に居合わせた同僚の女性リンダは、うっとりした目でレスターを見て素敵だと言う。

自分を追い詰めた殺し屋を高く評価するマルヴォ

病院に入院している耳の聞こえない殺し屋レンチのところに会いにきたマルヴォ。
レンチの病室には見張りの警官がいたが、マルヴォは彼がトイレに入ったところを襲って殺す。
ただレンチとちょっと話すだけなのだから、見張りの警官は気絶でもさせれば事足りるのでは・・・?
わざわざ殺す必要があったのだろうか。

マルヴォはレンチに、FARGOの雇い主は殺したことを告げる。
レンチは相棒を殺されたため、マルヴォに襲いかかろうとするが手錠でベッドに繋がれておりそれも叶わない。
マルヴォはレンチに言う。
「お前たちは俺を殺すまであと一歩だった。治ったら俺に会いに来い」
自分をあそこまで追い詰めた彼らを高く評価しているということなのだろう。

チャズ逮捕が間違いだと気付いたのはモリーだけ

チャズが逮捕されたのは間違いであって、レスターこそが事件の真犯人なのだと考えているモリー。
彼女は諦めておらず、事件の資料を用意してビルに直談判を試みる。
呼び出されたビルはモリーのことを優秀だと認めてはいるものの、今回のしつこさには嫌気がさしている様子だ。

チャズが犯人だと考えるとつじつまが合わないことがあると説明するモリーだが、ビルは細かいことには目をつむって見なかったことにしようとしている。
泣きそうになりながら声を大にして間違いを諭す彼女だが、ビルは聞く耳を持たずまたしても事件の解決が遠のいてしまうのだった。

そして1年の歳月が経った

ガスは警察をやめて郵便配達の仕事をしていた。おそらくモリーのことを撃ってしまったことがきっかけになったのかもしれない。
しかしガスはもともと郵便配達をしたかったことを以前話していたし、彼の性格を考えても警察はやめて正解だったと思う。
彼はモリーと結婚しており、モリーは彼の子供を妊娠している。

ガスとモリーとグレタは一緒に暮らしていて、モリーの部屋にはまだレスターの事件の資料がびっしりと貼ってあった。
事件が解決されたとして1年経った今も彼女は全く諦めていないのだ。
彼女は妊娠してお腹が大きくなってはいるものの、1年前と同じように副署長として警察の仕事をしている。
署長も変わらずビルのまま。
モリーは事件のことでFBIに電話をかけたりしているが、とりあってもらえず彼女がひとりで取り組んでいる捜査に進展は見られない様子だ。

大胆なレスターは「出来る男」として出世した

1年前から人が変わって積極的になり、バリバリと働き始めたレスター。
彼の勤める大きな保険会社のグループのパーティがあり、グループ全体の最優秀保険セールスマンとして表彰される。人間はここまで変わることができるものなのだろうか・・・。

表彰されたレスターは大勢の前でかっこいい俳優のような挨拶をし、その後も主役たる振る舞い。饒舌にパーティを楽しんでいる様子。
同僚だったリンダと結婚しており、リンダはそんな「出来る男」の彼にベタ惚れしている。

レスターとマルヴォ、二度目の運命の出会い

パーティの後、レスターは妻だけ部屋に戻らせて自分はひとりバーで酒を飲もうと考える。
彼に色目を使ってきた女性がいて、彼女をひっかけようという下心もあった。

カウンターで酒を注文して女性をチラチラ見ていると、同じ店内で楽しそうに談笑するグループが目に入る。
なんとそこにいたのはマルヴォだったのだ。
髪の色が真っ白になっていたがおそらく彼に間違いない。
あれほど無口で不気味な雰囲気だったマルヴォは、彼らしくもなく男女の4人グループのテーブルで楽しそうに話をしていた・・・。

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