映画「ジャック・リーチャー」レビュー(ネタバレ)良作だがトム・クルーズの劣化が辛い・・・

ジャック・リーチャー NEVER GO BACK

(C)2015 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

トムクルーズ主演2016年の映画「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」を観た。
ポイント対象作品だったのでポイントを損したくないなぁと思いつつ、トムクルーズ作品は全体的にハズレがほとんど無いのでこれを選んだ。
全体的な感想としては良作で退屈させず面白い映画だったので満足。

本作は2012年の映画「アウトロー」に続く作品で主人公は同じ。
ざっくりしたあらすじは、元軍人のジャック・リーチャーが現役の優秀な良い軍人と協力して悪い軍人の陰謀を暴きやっつける内容。その過程で良い軍人とかか弱い一般人を助けたりする。
まあ、この手の作品のあらすじというのは普通そんなに凝ったものではないのでざっくり書いてしまうとこんなとこなのだが、難しく考えずにアクションやスピード感を楽しむ娯楽作品として良い出来に仕上がっている。

とにかく目立つトム・クルーズの劣化・・・

仕方のないことなのだが、スーパースターのトム・クルーズも歳をとるということ。
本作ジャック・リーチャー NEVER GO BACKではトム・クルーズの見た目の劣化がとにかく目立っていた。
顔の皮膚のたるみとか、上半身を裸になった時の筋肉の引き締まり方など、これまでのトム・クルーズのイメージで見ると少々辛いものがある。顔は皮膚がたるんでいるだけではなくて、パンパンに張っているようにも見える。

ミッション・インポッシブルをはじめとして数々の超カッコいい役柄で登場してきたトムクルーズだが、さすがにそろそろ「超カッコいい」キャラクターを演じることに無理が生じてきているのではないだろうか。
前作「アウトロー」の時は特にそのようなことは思わず、うわぁぁぁーーー何これカッコ良すぎじゃね???みたいな感想を持っていた覚えがあるのだが、本作ジャック・リーチャー NEVER GO BACKでは正直主人公がそれほどカッコいい感じにはなっておらず、寄る年波には勝てない初老のおっさんがなんとか仲間のために頑張ってる感があった。
敵との格闘でダメージを受けつつも何とか勝った後の動作とか、腰痛で辛い老人がよっこいしょと歩いているかのよう・・・

ラブストーリーの相手役も選ぶ年頃

ジャック・リーチャー NEVER GO BACK

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トムクルーズの劣化の話ばかりになってしまうのだが、もうひとつついでに思ったこと。
本作ジャック・リーチャー NEVER GO BACKにはラブストーリー要素はほぼ無いのだが、一応、一緒に戦うパートナー役として綺麗どころの女優コビー・スマルダーズが出演している。
この人は美人なのだけれどタフな印象があって軍人の役にピッタリ。

ただ、本作のトムクルーズと見つめ合うシーンではコビー・スマルダーズの若さばかりが際立ってしまっていて、ますますトムクルーズの年齢を感じてしまう映像だったように思う。
トムクルーズはまだまだカッコいいのだが、相手役の女優ももう少し年のいった、適度にシワが目立つくらいの人を選んだほうがしっくりくる映像になることだろう。

細かいことは気にせず楽しもう!

本作ジャック・リーチャー NEVER GO BACKの最初のシーンは、傷害事件に駆けつけた警官が、集まっている野次馬を押しのけて事件現場に向かっていくところから始まる。
しかしこの時集まっている野次馬はほんの数人程度で、野次馬の両脇はガラガラ。
それなのに警官はわざわざ野次馬のどまんなかを押しのけて通ろうとする。
このシーンはちょっと雑な作りだなぁ・・・と思わざるを得なかった。笑

細かい話は置いといて、全体を通して「鳥肌が立つ」くらいかっこよかったり痺れるような衝撃的シーンは無いものの、最初から最後までスピード感があって飽きずに楽しんで観れる映画だ。
劣化劣化とディスるみたいになってしまったが、「トムクルーズ作品は面白い」という私の期待には見事に応えてくれた良い映画です。
名作海外ドラマ「プリズン・ブレイク」のティーバックも出てます。

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