海外ドラマFARGO(ファーゴ)シーズン2全話あらすじと感想(ネタバレ)

FARGOシーズン2

出典:U-NEXT

FARGOシーズン2はシーズン1で活躍していた太った女性警官モリーの父(ルー・ソルヴァーソン)が主人公となっている海外ドラマ。
つまりシーズン1でも出てきていた、食堂店主のモリーの父の若い頃の話だ。
FARGOシーズン1でもルーは昔警察官だったという話が何度か出てきていたが、その警察官だった時代に起きた事件の話。
このドラマはギャング同士(ゲアハルト一家とカンザスシティ)の抗争を大きな軸として、それに巻き込まれてしまう人々を描いたストーリーになっている。

頭のイカれたペギーが事件の発端を作る

ある日ゲアハルト一家の息子ライが街はずれの食堂で殺人事件を起こす。そしてその後食堂の外に出ていたところを車にはねられる。
この車を運転していたのがペギーで、ペギーは事故を起こして自分の人生が台無しになってしまうことを恐れて、そのまま車を運転して現場から逃げる。
この時目撃者はおらず、はねられたライはフロントガラスから車内に上半身をつっこんだ状態だった。つまりペギーはライが死んでいると思い、そのまま彼を自宅のガレージまで連れてきたというわけだ。

FARGOというドラマになくてはならないのが何を考えてるのか分からない気持ち悪さを感じさせるキャラクターだが、シーズン2ではそれがこのペギーという女性。
ペギーはシーズン1のレスター・ナイガードと似たようなイカれた人物。つまりレスターと同じように良心の呵責が無く、自分のことしか頭になくて、さらにそのための図太さを兼ね備えている。

ペギーは頭が足りないのかそのままライが突っ込んでいる車を自宅のガレージに置いておくが、仕事から帰ってきた夫のエドにそれがバレる。しかもこの時ライはまだ死んでおらず、瀕死の重症のままエドとペギーを襲ってくるが、返り討ちにあってとどめを刺されることになる。
エドはペギーよりは常識人だったので普通に警察に通報することを考えるが、頭がイカれている妻に止められ、さらになぜかエドはペギーにかなり惚れていたためペギーの言う通りに死体をどうにか始末して事件隠蔽への協力に同意。

ギャングの抗争に巻き込まれるエドとペギー

ゲアハルト家はカンザスシティとの縄張り争いをかかえており、息子ライが行方不明になったのはカンザスシティの仕業だと考える。
捜査の末、エドとペギーによってライが殺されたことをつきとめ、彼らは一般人を装ったカンザスシティのスパイと断定。そしてエドの職場の肉屋までエドを殺しにやってくる。

すんでのところでエドは殺し屋を返り討ちにするが、肉屋の娘にその現場を目撃され、さらに肉屋が火事になって全焼してしまう。
最初に食堂で起きた殺人事件を捜査していたルーは捜査を進める中でエドやペギーが何らかの形で関与していることに気がつきつつあったが、この肉屋の火事事件や肉屋の娘の証言によってエドがギャング同士の抗争に巻き込まれていると悟る。

ルーはエドとペギーのところを訪れ、本当のことを話してくれれば警察がギャングから守ってあげられることを伝えるが、良心の呵責がない頭のイカれたペギーはまったく聞き入れず、とぼけてルーを追い返す。
それにしてもペギーという女性は見てるだけでイラつく人物だ。笑

素人夫婦に手こずるドジなゲアハルト

差し向けた殺し屋が失敗したことを知り、今度はゲアハルトの長男ドッドが部下を大勢連れてエドたちの家を襲う。
しかしどうもドジな人物が揃ってるゲアハルトはまたもや失敗。
失敗どころか、大将ドッドはペギーの不意打ちによって気絶して捕らえられ、これを人質にしてエドとペギーは車で逃亡。

森の中の小屋に潜伏していたエドとペギーはゲアハルトに電話し、ドッドを返すから自分たちを襲うのをやめてくれとおバカな交渉をしようとしていたが、またまたドジな部下が揃ったゲアハルトはうまくこの話が責任者に伝わらず、結局エドは諦めてカンザスシティにドッドを渡して自分たちを守ってもらう作戦に切り替える。

ゲアハルトの中でひとり輝くハンジー

ドジなゲアハルトにはひとりだけ異様に優秀な部下ハンジーがいた。
この男は強いし頭もいいしこれまでのカンザスシティとの抗争でも大活躍。エドとペギーのことをつきとめたのもこの男。今度はまたまた持ち前の洞察力を生かしてエドとペギーの潜伏先までつきとめた。
彼の強さや無表情で何でもやってしまうところはシーズン1のローン・マルヴォを想起させる

ところでこのハンジーはアメリカの原住民出身で、行く先々で差別を受けていた。
彼はドッドを探している途中、聞き込みをするためにバーに入る。
カウンターでバーテンのおっさんに水を注文するが、出てきた水には明らかに唾のようなものが・・・

店から出たハンジーに、今度は別の客の酔っ払いが後を追ってきて罵って喧嘩をふっかけてくる。
結局彼は酔っ払いとバーテンを撃ち、駆けつけた警官も撃ってその場を悠々と去るのだが・・・
それにしても水に唾を入れて出すバーテン・・・個人的にこういう発想がこれまで無かったので正直新鮮にすら感じた原始的嫌がらせだった。笑
現実にこういうことをやるやつがいたのだろうか?

裏切ることは最初から決めていたのか?

エドたちの隠れ家にハンジーがやってくる。
ハンジーの手にかかれば、いくらしぶといエドとペギーでももう絶体絶命!と見せかけて、なんとハンジーは突然ゲアハルトを裏切ってドッドをあっさり殺す
おそらくその少し前にバーで受けた差別がこの裏切りの引き金になっているのかもしれない。
彼は白人にペコペコして生きることをやめたのだろう。

そんなこんなしてるところに今度は警察がやってきてハンジーは逃走。
エドとペギーは警察につかまるが、エドがカンザスシティと会う約束していることを知り、警察はそのままエドたちをおとりにしてカンザスシティを逮捕する作戦を立てる。

ハンジーによって壊滅したゲアハルト

現場から逃走したハンジー。彼はすでにゲアハルトを裏切ってドッドを殺害していたが、これを隠してゲアハルトに嘘をつき、カンザスシティを逮捕しようと待ち伏せ作戦中の警察にゲアハルトをぶつける。
ゲアハルトはカンザスシティに捕らえられているドッド救出作戦のつもりだったが、そこにいたのはカンザスシティではなくてまさかの警察。しかもドッドはどこにもいない。

現場は大変な銃撃戦となり、ゲアハルトも警察もほとんどが負傷または死亡。
エドとペギーは隙をついて現場から逃げたが、エドは途中まで追ってきたハンジーに撃たれた傷がもとなって死亡。イカれた女ペギーはやっぱり生き残る。こういうやつは本当にしぶといのである。

ハンジーも現場から逃走。
その後のシーンで逃走計画や別人になりすますような会話がある。
ふと、シーズン1のローン・マルヴォはハンジーなのではないか?ということが頭によぎったが、シーズン2とシーズン1の間はそれなりの年数が経過しているわけだし、おそらくそれはないだろう。

UFOは一体何だったのか?

ところでこの海外ドラマFARGO2には、なぜかUFOが二回出てくる。
わざわざUFOを登場させる必要が本当にあったのだろうか?正直疑問なのだが、この海外ドラマは本当にあった話だそうなので、つまりUFOが出てきた話も本当にあったからそのまま使ったということなのだろう。

二回登場するUFOはただ光り輝き頭上に浮かんでいるだけだが、二回ともそれなりに決定的に重要な役割を果たしている。
1回目は、食堂で殺人事件を起こしたライが外に出てきてUFOを発見。それを道路上につったって唖然と見上げているところをペギーの車にひかれる。つまりUFOが出てこなければ道路の真ん中で無防備につったっていなかった可能性が高いので、車にひかれることも無かったかもしれない。

二回目は、最後の銃撃戦に駆けつけたルーがゲアハルトの次男に殺されそうになっていた時、空に現れたUFOにゲアハルトが気を取られている隙をついてルーは危機を脱することができた。つまりUFOがなければルーは死んでいたかもしれない。

FARGOシーズン2の全体的な感想まとめ

FARGOはシーズン1が面白かったのでシーズン2も観たのだが、はっきり言ってしまうとシーズン1のほうが面白かった。
シーズン1も2もシリアスで地味で静かなドラマだという点は共通しているのだが、シーズン2のペギーはシーズン1のレスターほどぶっとんではいないし、シーズン2のハンジーはシーズン1のマルヴォほど強烈なキャラクターがない。

例えば、ペギーは一度だけエドを置き去りにしてひとりで車で遠くへ逃げようかと思いつくエピソードがあったが、彼女はすぐに思いとどまってエドと一緒に逃げることにする。
レスター・ナイガードだったら間違いなくそのように「情」を優先させる行動はしないだろう。というかレスターには情というものが無いのだから。
つまりペギーはレスターよりは普通の人物だということだ。

ギャングの銃撃戦のシーンも、派手な武器が使われるわけではないので少々地味だし、映像の美しさ、例えばシーズン1では雪景色などが非常に美しく効果的に使われていたが、そのような演出もなかったように思える。
全体的なストーリー、キャラクター、映像、どれをとってもシーズン1ほどの作品ではなかく、正直ちょっと中途半端感は否めない。

ファーゴ1もファーゴ2も実話だということなので、演出のために話を作ることができないからこうなってるのだろうけれど、ファーゴ1を期待して観ると少々肩すかしになるかもしれない。
そうは言ってもつまらないとかクオリティが低いわけではないので、とりあえず他に観るものがなければ観てみるのも良い海外ドラマという感じだろう。(厳しめな評価として)

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