LOSTシーズン1 第8話「手紙」(ネタバレ)つっぱってるけどいじらしいソーヤーに学ぶ最強のモテ理論
第8話はソーヤーがメインの話。回想シーンはソーヤーの過去が描かれ、島のシーンでは極端なまでに憎まれ役を演じ続けるソーヤーに皆が振り回されることになる。
また、名作海外ドラマLOST主要人物たちのキャラクターが少しずつ立っていく回とも言えるだろう。
ジャックは相変わらず英雄的な人物像だが時々自分を見失いがち。サイードはいつもは紳士的だが内面にかなりの凶暴性が潜む。ソーヤーはつぱっていて人から憎まれるようなことばかりするが心のどこかには優しい人間性が垣間見える。当初ジャックに惹かれていたケイトはそんな絵に描いたようなモテキャラのソーヤーに次第に惹かれ始める。チャーリーはとても優しくユーモアがあって、クレアと学生のような可愛らしい恋愛を始める。ブーンとシャノンは仲が悪いようでいていざという時は仲良しの兄妹。
相変わらず軽率な判断で火種を作るブーン
ブーンはシャノンの喘息の薬を探すためにソーヤーの荷物を勝手にあさるが、軽率で準備不足の行動のためあっさり発見されてボコボコにされる。
そして血だらけになったブーンはジャックに助けをもとめ、原因は自分であることを棚に上げてソーヤーに殴られたことをジャックにチクる。
そして正義漢のジャックは治療しながらソーヤーへの苛立ちを募らせる。
ケイトは男たちが争うのを止めるために自分が説得すると立候補する。
そしてソーヤーのところに行って喘息の薬を渡すように説得を試みるが、ソーヤーの心をお見通しであるかのような態度をとったことにより逆に怒らせてしまい説得は失敗に終わる。
紳士的だったサイードがだんだん凶暴で危険な男に変貌
前回、無線機の操作中に突然後ろから殴られて気を失ったサイードは犯人を探すために神経を尖らせる。ロックと話したサイードは、ソーヤーが犯人なのではないかという疑いを抱く。
ロックはご丁寧にサイードにナイフまで渡すが、ナイフを渡すロックが一番恐ろしくて怪しいことになぜか気がつかない。紳士的で知的なはずのサイードが今回は猪突猛進。
しかしそんな凶暴なサイードもなかなかカッコイイのである。
ジャックとサイードは力ずくでソーヤーから薬を奪うことを決意する。
軍隊経験のあるサイードはソーヤーを木に縛り付けて拷問する。危険な男サイード。
拷問されるソーヤーの叫び声はなかなかの迫力。
ついにソーヤーは観念するが、結局薬は最初から持っていなかったことが分かる。
詐欺師へ復讐するはずがいつしか自分が詐欺師になっていたソーヤー
回想シーンではソーヤーの過去が明らかにされる。
詐欺師だったソーヤーは、ある夫婦においしい投資話を持ちかけ、金を騙し取る直前まで行く。
しかし最終的な段階で、夫婦宅にいる幼い子供を見てしまい、騙す気が失せて突然投げ出しその場を去る。
ソーヤーという名は本当の名前ではなく、子供の頃に両親を騙して家族をめちゃくちゃにした詐欺師の名前だったのである。
幼いソーヤーはその詐欺師への復讐を誓うが、いつしか同じような詐欺師に成り下がってしまった自分を恥じ、憎んでいるのである。
ケイトはソーヤーが持っていた詐欺師への手紙を何度も読み返しソーヤーの過去に気付く。そしてなぜいつも憎まれ役を演じるのかを理解する。
ケイトはソーヤーの人間性や心の傷を感じ、同情心からか次第に心惹かれていく。
超イケメンのソーヤーはとにかく女性がダメダメと思いつつもいつのまにか心惹かれてしまいそうなよくあるキャラクターそのまんまなのである!
優しくてユーモアのあるチャーリーとクレアの爽やかな恋
チャーリーは妊娠中のクレアの生活を手伝ううちに仲良くなり、いつしかふたりの距離は縮まっていく。
ビーチは日射しが強いため洞窟に移るようにクレアを説得したいチャーリーは、クレアの大好物のピーナッツバターを持ってきたら洞窟に移ることを約束させる。
その後クレアのところにやってきたチャーリーはピーナッツバターを見つけたと告げる。
バックから出した瓶は空っぽだったが、チャーリーはさも美味しそうに空の瓶からピーナッツバターをすくってなめる演技をする。
それは自分への安全な場所を移動してほしいという気遣いであることを悟ったクレアは、チャーリーの優しさに心ほだされ洞窟へ移動することを決める。
地図作りへ旅立つLOST界最強の男サイード
ソーヤーを拷問してしまいにはナイフで刺したサイードは、凶暴な自分はみんなと一緒にいることはできないと考え、島の地図を作るために旅立つ。
救助が来ることを信じて洞窟に行かずビーチに居座っていたサイードだが、地図を作るために島の別の場所にひとりで行ってしまっては救助が来た時に自分だけ取り残されるという心配はしなかったのだろうか???正直このサイードの行動は脚本に無理やり感があるのではないかと感じた。笑
ラストは海外ドラマお約束の感動的な曲が流れながらみんながそれぞれ大切な人と仲良く過ごすシーンである。
ロストは非常に優れたドラマだが、この演出だけは余計なのでさっさとやめてほしいと感じざるを得ない・・・。
とは言え、今回も面白いドラマでした。さすが名作LOSTです。
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