HOMELANDシーズン7 第12話「勝利の歌」あらすじレビュー(ネタバレ)キャリーは何のために戦ったのか?

あらすじ

混乱する現場からシモーヌとは別の車に乗って脱出したキャリー。アメリカ大使館に逃げ込もうとしたところをエフゲニーの差し金の警察により行く手を阻まれる。
それでもソールとシモーヌがロシアから脱出するまでの時間稼ぎをするため、ひとり走って市街地を逃げ回るキャリー。
シモーヌを追いかけているつもりだったエフゲニーが、ようやく捕まえたその女性は実はキャリーだったことを彼が気付いた時、ソールとシモーヌが乗った飛行機は間一髪離陸した後だった。
キャリーは命懸けのシモーヌ奪還作戦に勝利したのである。

飛行機

酔っ払いアンソンのその後

前話の最後で、キャリーが乗り込んだ車を運転していたのが酔っ払いイケメン(アンソン)だったことから、この最終回ではエフゲニーvsアンソンという名シーンが見られるのかと少々ハラハラして見ていた。

しかしその期待をよそにエフゲニー自身がすぐにキャリーたちに追いつくことは無かった。
アメリカ大使館の前で警察に行く手を阻まれ、キャリーが車から出て一人で走り出した時、アンソンは迫ってきたパトカーに車ごと突っ込んで敵を足止めした。
だがアンソンの見せ場はそこまで。その後どうやったのかは描かれないまま大使館に逃げ込み、さらに数日後にはアメリカに戻ってきていた。

このシーズンでは彼にはたいした見せ場は用意されなかったらしい。確かに彼は現時点ではまだ知名度が中途半端なキャラで、名前を知っている視聴者も少なそう。アンソンと呼ぶよりもトレーラーハウスに住んでる酔っ払いと言った方がピンとくる人が多いのでは?
シーズン8で再び彼が登場するならもう少し知名度が上がるはずなので、その時にもっとカッコいい見せ場が用意されることに期待したい。

あっさり辞職してしまうキーン

一時は大統領職を解任されたキーンだったが、ソールが連れ帰ったシモーヌの証言によって再び大統領職に返り咲く。
キーンはロシアで活躍したチームや、アメリカから作戦を援護していたマックスたちに会いに来て直接礼を言い、ロシアで拘束されているキャリーが一刻も早く帰国できるように全力を尽くすことを約束する。

だが、その後すぐにキーンは心変わりして自分は大統領職を辞任することを発表。
現在の国内情勢のことを考えて自分が大統領でないほうが良いという判断ではあったが、キーンが辞任してしまったのではせっかくキャリーたちが命がけでシモーヌを奪還してきた作戦の意味が・・・無くなるわけではないがかなり薄れてしまうのでは??

キャリー奪還の約束はどうなるのか?

確かにキーンには敵が多すぎ、国民からもあまり信頼されていないのかもしれない。しかしこのようにあっさりと自分が舵取りする権限を手放してしまうというのは無責任なように感じる。

また、キャリーの帰国に全力を尽くすという約束を果たすためにもキーンは大統領のままでいたほうがメリットが多いだろう。
それなのにここまであっさり辞めてしまうとは・・・マックスたちにあれほど真剣な眼差しで語ったキャリー奪還の約束は一体どうなってしまったのだろう。

シモーヌ奪還で犠牲になったチームのメンバーや、ロシアに拘束されたままのキャリーが気の毒だ。

変わり果ててしまったキャリー

ロシアに拘束されたキャリーはソールたちの交渉も虚しくなかなか解放されることはなかった。
エフゲニーはキャリーの病気のことを知っていて、彼の要求に応じなければ薬を渡さないという。
薬を飲まないと正気を失ってしまう?キャリーは不安そうだが、それでも彼の要求を頑なに拒み続ける。

数ヶ月後、ようやくロシアが交渉に応じてキャリーが解放されることとなる。
国境まで迎えにきたソールが目にしたキャリーはおどおどしてすっかり変わり果てた様子。
ソールが問いかけても彼が誰なのか分からないようだ。

この様子はまるでシーズン5の最後のクインのようだ。
キャリーが記憶をなくしてしまっているとしたら、なんとなく次のシーズンの展開に見えてくる部分がある。
個人的には、クインもキャリーも絶好調で現場でバリバリ活躍していたシーズンのほうが面白かったので、シーズン8でキャリーが後遺症に苦しむような展開はあまり楽しみではないなと思った。
ちなみにHOMELANDは次のシーズン8で終了するらしい。この流れだとおそらくさすがにシーズン4の頃のようなド派手な展開になることはなさそうでちょっと残念だ。


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