FARGOシーズン3 第3話「無矛盾律」あらすじレビュー(ネタバレ)

FARGOシーズン3

出典:海外ドラマNAVI

第1話でモリースに人違いで殺されてしまった老人エニス・スタッシーだが、本話はそのエニスの義理の娘で警察官のグロリアが、事件の真相を探るためにひとりで調査を進める話。
ただ、調査とは言ってもグロリア自身あまりよく知らない義父の過去についての調査。つまりそんなことを調べても、人違いでたまたま殺されてしまった今回の事件について何か分かるわけがなく、結局無駄な努力に終わってしまう。

小説家だったエニスの過去

エニス・スタッシーは若い頃小説家だった。
有名な賞を受賞した彼に、うさんくさいプロデューサーが近づいて来て映像化の話を持ち出す。
まだ無垢だった彼はプロデューサーを疑うこともなく、プロデューサーの差し金で近づいて来た女優に恋してすっかり舞い上がり、小説の印税として稼いだ金のほとんどを騙し取られる。

最終的にはプロデューサーと女優が同じ部屋にいるところに鉢合わせして彼らの共謀に気がつき、カッとなってプロデューサーに暴行して逃亡するという最悪の結末を迎えた。

義父が暮らしていた場所

グロリアは義父の家にあった書籍や昔の新聞の切り抜きを手掛かりに調査を開始し、義父がその頃住んでいたハリウッドまで行って聞き込みを中心とした調査をする。
新聞の切り抜きに写っていたモーテルもまだ現役で営業していて、元プロデューサーは老人ホームのようなところに入っていて、元女優はウェイトレスとして働いていた。

ちなみにエニスがその頃に執筆したアンドロイドのミンスキーの話のアニメが本話の途中途中で出て来るのだが、これがちょっと切なくて味わい深い物語だ。
グロリアが過ごしたモーテルの部屋には謎の箱があり、スイッチを入れると蓋が開いて出て来た作り物の手がスイッチをオフにして引っ込むという・・・これもまた何となく味わい深い。笑

犯人の不自然な死因

わざわざハリウッドまで行ったものの、結局今回の事件との関連性を見出すことが出来なかったグロリアはハリウッドでの調査を終了してミネソタへ戻ってくる。
ある時、部下の警官がグロリアのところへやってきて、エニス・スタッシーの家から犯人のものらしき指紋が出たことを報告。
それはモリース、つまりまさに犯人の指紋だった。
そしてモリースがエニスの家を調べるために強引に電話帳を借りた店の店員も「この男だ」と証言しているという。

早速会いに行こうというグロリアだが、すでにモリースは死んでいる。
ビルから落ちてきたエアコンが直撃して死んだ・・・「真冬にエアコン?」
そこに不自然さを感じた彼らは、ようやく事件の解決の糸口を見つけた気持ちになるのだった。

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