ハンドメイズ・テイル 第10話「夜」あらすじ(ネタバレ)オブフレッド、セリーナ、リディア。女たちの闘い

モイラが手に入れてくれた小包を自宅のバスタブの後ろに隠したオブフレッド。
そしてバスルームからドアを開けて出てきたその瞬間、セリーナの平手打ち(裏拳)が炸裂!
そのタイミングと言い、威力と言い・・・とにかく完璧としか言いようのない攻撃だ。

その打撃の威力には、骨太ガッシリで格闘家としての体格に勝るオブフレッドでさえも容赦なく吹っ飛ばされ、額を壁に打ち付けて流血。
一撃でオブフレッドは意識が朦朧となり床にゴロゴロと転がった。格闘技の試合だったらKOということでセリーナの勝利。一撃で勝つ格闘家というのはなかなかお目にかかれるものではない。

それにしてもセリーナ・ジョイは怒ると本当に怖い女性だ。
以前にもオブフレッドが妊娠しているのではないかと勝手に期待し、生理がくると突然逆ギレして凄まじい勢いで怒鳴り散らしたことがあった。
ちなみに今回セリーナが怒ってるのはもちろんオブフレッドと司令官との仲に気づいたことが理由。

妊娠してるか気になり過ぎておしっこなんて気にならない

妊娠検査薬

セリーナは妊娠検査薬を取り出し、オブフレッドに検査するように命じる。
この状況で突然おしっこなんて出るのか?という感じなのだが身も心も図太い彼女にとっては問題なかったらしい。
オブフレッドがおしっこをかけた妊娠検査薬をセリーナはすぐに奪い取ってベタベタ触ったり祈るような体勢で額のあたりにくっつけたりしてるのだが、他人のおしっこを顔にくっつけるなんて・・・そっちのほうが気になって仕方ない。

これで妊娠してなかったら・・・完全にオブフレッドは絶体絶命の危機だったということになるのだろうが、なんと妊娠してることが発覚!
オブフレッドのところに戻ってきたセリーナは何とも美しい微笑みすら浮かべながら、さきほど自分が凄まじい打撃をお見舞いしたお陰でいまだにヘロヘロになってるオブフレッドに対して祝福の言葉をかけるのだった。

セリーナの決め台詞「Do you understand me?」

その夜、司令官が帰宅すると彼の部屋にはセリーナが座っていた。
オブフレッドと司令官とのことを指摘して責めるセリーナ。
「Do you understand me?」
これは以前にオブフレッドに逆ギレした時と同じセリフ。この人はこのセリフが本当によく似合っていて迫力がある。

あっさり開き直るウォーターフォードもなかなかの強者だが、そんな彼にオブフレッドが妊娠したことを告げる。そしてその子供がウォーターフォードの子ではないと。
実際、現時点では彼の子かニックの子かは分からないが、ニックと試したのはそもそもセリーナの頼みだったからなわけで、それを自らバラしてしまうというのは彼女も冷静ではない。

まさかのハンナ登場!

翌日、オブフレッドはセリーナに連れられて外出することになった。
行き先が分からないまま車に乗って長時間のドライブ。
到着するとオブフレッドを車に残してセリーナは道路沿いの建物に入っていた。

セリーナは建物のドアからピンク色のマントを身にまとった子供を連れて出てくる・・・・・その子供をよく見ると、まさかの!まさかの!まさかのハンナちゃん。連れ去られたままになっていたオブフレッドの子供。
車から出てハンナとのころへ行きたいオブフレッドは暴れまわるが、ドアが開かないようになっていて車から出ることが出来ない。

ツッコミどころ満載のセリーナ

セリーナは車に戻ってくるとオブフレッドに言うのだった。
「私の子供が無事なら、あなたの子供も無事だ」
脅しのつもりらしいがとにかくツッコミどころ満載。

そもそもこのギレアド社会において、例え誰の子だろうと幼い子供に対して危害を加えるようなことができるとは思えないし、それを言うならオブフレッド側としては、事故を装って自分を傷つけるような行為ならできなくはなさそうだ。
つまりオブフレッド側のほうが圧倒的に優位な立場なのではないかと思われる。

動転し過ぎてつっこめないオブフレッド

このように実はオブフレッドが優位なわけだから、ハンナが生きていてセリーナの手が届く場所にいるということをオブフレッドに知らせてしまったのではオブフレッドから逆に脅されかねないとは考えなかったのだろうか。

セリーナの子(実際はオブフレッドの子だが)を無事に産んで欲しければハンナと会わせろなんて言うくらいのことは誰でも思いつきそうだ。
ところがオブフレッドはセリーナの脅しに完全に動転してしまっていて、ただ彼女を罵るだけで全く建設的な策を思いつくことができないのだった。

このドラマはとにかく衣装がカッコいい!

ところでこの海外ドラマでは子供はピンク色のマントを着てることが分かった。
それぞれの役割によって、ブルーや赤や黒やピンクといったシンプルなマントを着てるのだが、とてもおしゃれでカッコいい!

ゲーム・オブ・スローンズでも登場人物がマントを着ている姿がとてもカッコよくて印象に残っているのだが、マントという衣服はとにかくカッコいいことをしみじみ感じた。
大昔のヨーロッパなどでこのようなマントは実際に使用されていたのだと思うが、どうして現代に至るまでにこのようなマントがポピュラーな普段着として残らなかったのだろう??

モイラの旅路は割愛された・・・

ところでイゼベルの店を脱出したモイラはあっさりカナダに到着する。
前話の終わり方からしても、本話ではもっと逃亡中のモイラに起きた出来事を描いても良さそうなものだが、こんなあっさりカナダに着いてしまうというのはどうなんだろう・・・。

オブフレッドがイゼベルの店に行った時は検問があったし、モイラが逃げる途中にそのような難所がなかったとは思えない。そのような道中をどのようにして切り抜けたのかは全く描かれないままにモイラはもうカナダにいるのだった。
彼女は難民として受け入れられ、生活のために必要なものを支給され、さらにオブフレッドの夫ルークも会いに来てくれるという至れり尽くせり。

リディアさんは実は皆んなのお袋さん

学校の朝会みたいな侍女たちの集会にて、校長先生の挨拶みたいにリディアさんが喋っていた。
「子供を危険にさらすのは何より重い罪」だと。
何と今日石打の刑に処されるのは先日子供と一緒に橋から飛び降りようとしたジャニーン。
実際には子供はオブフレッドに預けて自分だけ飛び降りたわけだが、それでも子供を危険な目にあわせたということでこのような重い刑が課されることとなってしまったのだという。

侍女たちの前に連行されたジャニーンはあっけらかんとした顔だったが、皆にこのことを説いているリディアさんは涙を流している。
このおばさん、実は本当に侍女たちを娘のように思っているのだろう。ガチでギレアド社会の考え方を信じているだけなのであって、個人的な感情で侍女たちをいじめているわけではないのだ。

リディアさんに公然と刃向かう日が来た!

侍女たちはこれまで共に過ごして来たジャニーンに石を投げつけることを強制されそうになっていた。
彼女たちはどうすればいいのか混乱している様子だったが、オブフレッドをはじめ、ひとりまたひとりと石を地面に捨て、ジャニーンへの刑を執行することを拒否する。
拒否したのがひとりだけなのであればリディアさんがまた電気棒でいじめてお終いということだっただろうが、今回ばかりは全ての侍女が拒否したものだからリディアさんにもどうすることも出来なかった。

オブフレッドが自宅に戻ると、守護者の黒い車が家の前に停まった。率先してリディアさんの命令を拒否した彼女を連行するためにやってきたのだ。
彼女は覚悟を決めていたが、ニックが「俺を信じてついていけ」と告げる。
おそらく彼は自分の子供を宿している彼女を何かしらの形で助ける用意があるということだろう。

ウォーターフォード司令官もセリーナ・ジョイも、守護者たちを止める手立てはなく、オブフレッドは見知らぬものの手に身を委ね、次なる一歩を踏み出して行くのだった。


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