バンド・オブ・ブラザース全話あらすじと感想(ネタバレ)

バンド・オブ・ブラザース

バンド・オブ・ブラザースはHBOらしさ全開の戦争ドラマ。第二次世界大戦のヨーロッパを舞台とした戦闘が主に描かれていて、素晴らしいのはアメリカの戦争映画にありがちなお涙頂戴の演出や、やたら主人公をヒーローとして偶像化させようとするような嘘臭さが全くないことだ。

逆に言うなら、あまりにシリアスで淡々としすぎているとも言える。
過度な演出がなさすぎてつまらなく感じる人もいるだろう。
どちらが好みなのかは人によると思うが、お涙頂戴のキラキラ演出に飽き飽きしている人にはオススメしたい骨太作品だ。

古臭さは全く無い素晴らしいクオリティ

2001年のドラマなのでちょっと古いのかと思いきや、見てみるとその映像作品としてのクオリティは全く古さを感じない。
今年作られたドラマだと言われても納得できるほど映像が綺麗。爆発やら銃撃戦やらのシーンの作り込みもちゃんとしてる。正直凄いとしか言いようがない。

主人公は1話ごとに変わる

全体の主人公はダミアン・ルイス演じるウィンターズだが、バンドオブブラザースは1話ごとにフォーカスされる人物が変わっていく作りになっている。
そのため1話ごとにそれぞれの主人公が存在すると考えたほうが良いだろう。
ちなみにダミアン・ルイスはHOMELANDでニコラス・ブロディを演じたことでも有名な俳優。
その他にはウォーキング・デッドでエイブラハムを演じたマイケル・カドリッツも出演している。
この人も第4話で主役になる。かなり味のある良いキャラ。

以下、バンドオブブラザースの1話目から10話まで全話のざっくりとしたあらすじを順番に書いていきます。

第1話「翼のために」あらすじ

主人公たちが所属するE中隊が訓練していた時代の話。
はっきり言うが、第1話だけはあんまり面白くないかもしれない。
訓練の話は1話目だけなので、これがイマイチでも2話目までは観ることをおすすめする。

嫌われ者の指揮官ソベル

E中隊は非常に厳しい訓練を積んでいて、お偉いさんにも期待されていた。
指揮官はソベルという人物でなんだかニコラス・ケイジにちょっと似てる。
E中隊は優秀なわりにソベルはあんまり優秀ではない様子。方向音痴で地図を読むのが大の苦手なのも致命的な欠点。いつもただ厳しいだけで難癖ばかりつけてくるので隊員に嫌われている。

ウィンターズの立場が危うくなる

ソベルは自分よりも隊員からの信頼が厚いウィンターズを疎ましく思っていた。
ある日またまたやっかいな難癖をつけてきたソベルに対し、ウィンターズは耐えられずに軍法会議を要請。
このことが問題となりウィンターズの立場が危うくなる。

隊員たちが立ち上がる

隊員たちはウィンターズ抜きでソベルの下で戦うのはゴメンだということで、ウィンターズを救うため、これ以上E中隊の任務に就くことを拒否するという声明を出す。
このことは非常に大きな問題となるが、大きな作戦を控えており優秀なE中隊を処罰することも難しく、結局指揮官のソベルは配属転換され、後任はミーハン中尉が引き継ぐ形で事態は収拾となった。

第2話「ノルマンディ降下作戦」あらすじ

このドラマの主人公たちが所属するE中隊は空挺師団パラシュート歩兵連隊。つまり戦場に飛行機からパラシュートで飛び降りて突入する部隊だ。
彼らが乗った飛行機が目的地であるノルマンディ付近まで来ると敵からの砲撃が激しくなった。(この時の映像の迫力が半端じゃない!)
多くの仲間の飛行機が航行しているが、飛行機ごと撃墜されて降下できずに死んで行く兵士たちもいた。

もう行くしかない!

ウィンターズ率いる隊も、機上で降下OKサインを今か今かと待っているがなかなかランプが青にならない。
降下地点まで3分ほどのところまで来た時、飛行機が被弾しパイロットのひとりが死亡してしまう。
それを見たもうひとりのパイロット。おそらくまだ降下地点ではなかった様子だが、墜落して全員死ぬよりマシと考えたのだろう。大急ぎで降下OKランプを点灯させた。
そしてウィンターズたちは次々と降下を開始。

ウィンターズが中隊長代行に

地上に着地したウィンターズは近くにいた兵士とともに目標地点を目指す。
夜通し歩いた彼らは、やがて大隊と合流。
しかしミーハン中尉を含む多くの仲間が行方不明な状況。
そのためウィンターズが中隊長代行となって当面の作戦を指揮することとなった。

敵の砲を奪取する作戦へ

ウィンターズ率いるE中隊は、砲撃を続けていてやっかいなドイツ軍の砦を奪取し、砲を使えなくする作戦へ向かう。
難しい作戦だったが、彼らは点在していた砦を順番に効率よく奪い見事に作戦は成功した。
この時のE中隊の手法は固定目標攻撃の手本とされ今も演習で実践されているという。

第3話「カランタン攻略」あらすじ

本話はノルマンディ降下作戦で散り散りになっていた同じ隊員のひとりであるブライスをメインに描かれているエピソードである。
カランタンに進軍する前にブライスがE中隊に合流するところから話は始まる。

カランタンを制圧

カランタンに進軍するE中隊はドイツ軍からの銃撃を受けて激しい戦闘となる。
ウィンターズは味方を奮い立たせて突撃。しかし敵の抵抗も激しい。
敵から砲撃も開始され味方に多くの死傷者が出てしまうが、少しずつ建物を制圧していき、やがて町全体を制圧することに成功した。
そんな中、ブライスは戦闘の精神的なストレスにより一時的に視力を失い、思ったように戦うことが出来ずにいた。

ブライスとスピアーズの会話

すぐにカランタンを後にして進軍を始めたE中隊は、カランタンを奪回に向かうドイツ軍と遭遇して攻撃を受ける。
夜になっても睨み合いが続き、不安を抱えて眠れずにいるブライス。
一方、スピアーズはその勇敢な戦いぶりで味方からも一目置かれていた。

ブライス:「自分は、Dデイに降下した時、溝に落ちたまま酔い止め薬のせいで眠っていて、目が覚めても隊を探さなかった」
スピアーズ:「怖いのは皆同じ。望みを持つから隠れたのだ。自分が死んだに等しいことを受け入れれば、兵士として機能できるようになる」

ウィンターズからの激励

翌日、再び敵と激しい戦闘になる。
銃弾が飛び交う中、ブライスは掘の中でパニックに陥っていた。
そんなブライスを見てウィンターズは強く激励。やがてブライスはライフルでの攻撃を開始する。
敵の戦車がやってきて不利な状況での戦いが続くが、相当やばくなってきた頃に味方の戦車隊が登場。
形勢は一気に逆転して敵は敗走した。

第4話「補充兵」あらすじ

本話はブルが主役のエピソードだ。ちなみにブルはウォーキング・デッドでエイブラハム役のマイケル・カドリッツが演じている。
エイブラハムとほとんど同じような豪快で頼りになる人物で、本話でも彼の腕っぷしの強さや仲間からの厚い信頼が描かれている。

マーケット・ガーデン作戦

ノルマンディ以上の規模でオランダに降下し、イギリス軍と連携して戦う。
大空を埋め尽くすようなたくさんのパラシュートで降下するアメリカ軍。
ふと不思議に思ったのだが、こんなに所狭しとパラシュートがあると、となりのパラシュートとぶつかったりしないのかな・・・?

アイントホーフェンで猛烈な歓迎を受ける

無事着地して進軍したE中隊は、アイントホーフェンという町で大変な歓迎を受けた。
市民たちは旗を振って喜び、まるで何かのフェスティバルのようだ。
彼らは長い間ドイツ軍に占領されて虐げられていて、アメリカ軍が来てドイツ軍を追い払ってくるのを心待ちにしていたらしい。
皆が笑顔で楽しそうにしている一方、ドイツ兵と寝た女が裏切り者と罵られ髪を切られて辱めを受けているというシーンもあった。

ドイツ軍に待ち伏せされて退却

アイントホーフェンの郊外を進軍していると、仲間の一人が敵のスナイパーから狙撃される。
近くには農家の集落があり、ドイツ軍が陣取って待ち伏せしていた。
味方の戦車も加わって激しい戦闘となるが、敵の戦車や銃撃の威力のほうが凄まじく、味方は退却を余儀なくされる。

味方とはぐれたブル

最前線で戦っていたブルだが、退却時に味方の隊とはぐれ、用水路の穴にひとりで隠れていた。
彼は夜になってから闇に紛れて行動を開始。近くにある農家の納屋に忍び込んで休息しようとしたところにその農家の住民が入ってきた。
お互いに驚いて緊張が走るが、オランダ人は基本的にアメリカ軍の味方なのでブルの怪我を治療してくれる。

タイマン勝負

そこに見回りのドイツ兵がやってきた。
息を殺して隠れているブルたち。しかしひとりのドイツ兵に気付かれてしまう。
仲間を呼ばれたらもうおしまいだ。
そこでブルは相手がひとりのうちに片付けようと銃剣で襲いかかりドイツ兵を殺す。

夜のうちにドイツ軍はその集落から移動したようだ。
朝になりブルが納屋から出るとあたりに敵はいなかった。
そこに味方のジープがやってきて救出され、ブルは仲間と再会を果たしたのだった。

第5話「岐路」あらすじ

第5話はウィンターズが中心となるエピソードだ。
彼が先頭に立って戦う様子や、つかの間の休暇でパリへ行った時の様子などが描かれる。
また、本話で彼は昇進して副大隊長となる。

先頭に立って戦うウィンターズ

オランダにてドイツ軍と膠着した状態が続いていた。
ある時、味方が敵からの攻撃で負傷して運ばれてくる。
すぐさまウィンターズは隊を率いて反撃へ向かう。

夜から始まった戦闘は翌日まで続く。
ウィンターズは戦闘に立って戦い、多くの敵を倒してやがてその場を制圧することが出来た。
その戦闘の後、ウィンターズは副大隊長に昇進する。

つかの間の休暇でパリへ

48時間の外出許可が出てウィンターズはパリへ行く。
つかの間の休暇旅行のようなものだ。
彼はそこで久しぶりに文明に触れる。通りのカフェには大勢の人が溢れていて活気に満ちていた。

しかしウィンターズは浮かぬ顔をしている。
電車に乗っていても戦闘のことが頭から離れず、車内にいた見知らぬ若者の顔を自分が殺したドイツ兵の顔と重ねる。

激戦の地へ

隊員たちが見ていた映画が突然上映を中止され、伝令を伝える兵士がやってきた。
ドイツ軍がアルデンヌの森で戦線を突破して味方の軍に打撃を与えた。
これにより休暇は取り消しとなり、ただちに戦場へ向かうこととなる。

E中隊は十分な装備がないままにバストーニュへ。
道中、車を降りて休憩しているところへ大勢の負傷した味方の兵士が通りかかる。
彼らは疲れた様子で呆然と歩いていて、E中隊とは逆方向へ向かっている。
話を聞くと、敵がいきなり現れたから逃げたほうがいいと言う。

E中隊は彼らが持っていた弾薬などの装備をもらったが、それでもまだ十分な装備だとは言えない状況だった。
そしてこの先にいるドイツ軍はそうとうやっかいな相手らしい・・・

第6話「衛生兵」あらすじ

第6話は衛生兵のユージーンが主人公として描かれるエピソードだ。
激戦地バストーニュにて、ユージーンは、次から次へと負傷する仲間のために走り回って治療にあたる。

激戦地では医療品も不足していた

激戦地バストーニュの森は一面の雪景色。
E中隊はその森のあちこちにタコツボと呼ばれる塹壕を掘って身を隠しながら戦っていた。
それぞれが1〜3人程度用の小さなタコツボを掘り、夜もそこで眠る。砲撃や銃撃を受けた時はその穴に避難する。

天候が悪く、晴れないと空からの援軍も期待できない厳しい状況。
武器や装備、医療品も足りなかった。
衛生兵のユージーンは味方のところを回り、余っている医療品がないか聞いて少しずつ集めている。
モルヒネ、包帯、ハサミ、様々な医療品が足りなかった。

救護所で看護師ルネと出会う

負傷した仲間を乗せてジープで町の救護所へ行ったユージーン。
救護所の建物の中には所狭しと負傷者が並べられていて、数人の看護師の女性が血まみれで治療にあたっていた。
ユージーンは看護師のルネに医療品を譲ってもらう。
帰りしな、ルネはユージーンにチョコレートをくれた。

やりきれない思い

ある朝起きると空が晴れていた。
上空を味方の飛行機が飛んで行く。町には、それらの飛行機から、補給品をつけた大量のパラシュートが投下されている。

補給品を取りに町へ向かったユージーン。
救護所へ行くと、ルネが瀕死の兵士の治療をしていた。
ユージーンも手伝うが、間も無く兵士は息を引き取った。
ユージーンもルネもやりきれない思いを抱えつつ、後から後から運ばれて来る負傷者の治療をするしかないのだった。

焚き火が標的に

ある夜、あまりの寒さに焚き火している仲間がいた。
しかし焚き火は敵からの標的になりやすい。
危険なことだと分かっているが、この極限の状態ではウィンターズすら強く止めることができない。
しかし案の定、すぐに敵の砲撃が襲ってきた。

町が爆撃されていた

砲撃によって負傷した仲間に付き添って町へ行くユージーン。
しかし町は敵飛行機からの猛烈な爆撃を受けて火の海と化していた。
救護所へやってくるが、その建物も爆撃でめちゃくちゃに破壊されていて中に入ることはできない。
ユージーンはその入り口のあたりにルネが身につけていた布を見つけた。
彼女はどうなったのかは分からない。
彼はその布を手にとった。

ルネの布

前線に戻ると仲間が負傷していた。
治療するために必要な包帯が不足しているなか、彼がポケットに手を入れるとルネの布が入っていた。
ユージーンはその布で仲間の傷を縛って治療するのだった。

第7話「雪原の死闘」あらすじ

第7話は前話に引き続き雪の森での激戦の話で、味方の主要メンバーが負傷したり、後から送られてきた中隊長が能無しの腰抜け過ぎて隊員たちが苦労する話などが描かれている。

腰抜け中隊長ダイク

ダイクは後から送られてきた中隊長だが、2年もともに戦い結束が固く、精鋭部隊と言われているE中隊の中で完全に浮いた存在だった。
ダイクは上層部のコネで中尉として送られてきた男だが、このポジションを出世するための通過点としか考えておらず、超激戦地なのにも関わらずほとんどやる気がなく、しょっちゅうどこかに消えて何時間もサボっている。

コンプトンまで離脱

E中隊の主要メンバーであるコンプトンは優秀なリーダーとして皆から頼りにされていたが、彼は被弾して以来神経質になっていた。
E中隊の面々が、フォイを見下ろす森でタコツボの補強作業を進めていると、敵からの砲撃による攻撃を受け、主要メンバーのトイとガルニアが大怪我を負う。
もともと精神が弱っていたコンプトンはこの壮絶な現場を目にして、ついに限界となり放心したような様子ヘルメットを脱いで座り込んでしまった。

フォイに侵攻

ウィンターズはダイクに作戦を指示してフォイへの侵攻を開始。
ダイク自身も隊を率いて突撃する。
しかし、敵の猛烈な反撃の中、彼は町の入り口あたりで隊を止め「退却!退却!」と叫び出した。
彼はほとんどパニック状態となり訳の分からない指示を出して隊員が死んでいく。

その状況を見たウィンターズは止むを得ずスピアーズを呼んでダイクとの交代を指示。
数々の伝説の男と言われていたスピアーズは、走ってきてダイクと交代するやいなや、的確な指示と自ら先頭に立って戦う勇敢な姿勢で隊は見事に持ち直し、フォイでの戦闘に勝利することが出来たのだった。

第8話「捕虜を捉えろ」あらすじ

バストーニュでの過酷過ぎる状況を戦った兵士たちの間には固い絆が生まれていた。その反面、バストーニュを経験していない新参者に対する排他的な雰囲気が漂っている。
ウェブスターは初期からの隊員だったが負傷して離脱していたためバストーニュには参加していなかった。彼はひさしぶりに仲間に会えると意気揚々と戻ってくるが、顔見知りはかなり減っていて、生き残っていた者たちの対応も冷たく面食らう形となる。
また、新しく配属されてきたジョーンズ少尉も仲間に馴染めずにいた。ちなみにこのジョーンズを演じているのはFARGOシーズン1でガスを演じているコリン・ハンクスだ。

斥候作戦

ある夜、ドイツ軍が陣取っている川を挟んだ対岸の町に斥候を出し、ドイツ軍の情勢を聞き出すために捕虜を捉えてくるという作戦が進められる。
危険度の高い作戦のため兵士たちは斥候のメンバーに選ばれることを嬉しく思わない雰囲気だったが、復帰してすぐのウェブスターはドイツ語を話せるため捕虜との通訳として作戦に参加することとなった。

捕虜は捉えたが・・・

予定通りの時刻にゴムボートで川を渡って対岸へ。
作戦は滞りなく進み二人のドイツ兵を捕虜とすることに成功する。
しかしその作戦の過程で仲間がひとり重傷を負い、連れ帰って来たものの治療する間もなく息をひきとる。
お偉いさんは捕虜を捉えたことで喜んでいたが、兵士たちの間では不満が募っていた。

部下思いのウィンターズ

捕虜を捉えたことで気を良くしたお偉いさんは、捕虜から大した情報を聞き出すことが出来なかったにも関わらず、翌日再び斥候作戦の命令を下す。
しかもメンバーは前日とほぼ同じ。
この作戦が危険なだけであまり重要でないと判断したウィンターズは隊員たちのところへ行き、斥候作戦は実行したが捕虜を捉えることが出来なかったことにするように取り計らう。

第9話「なぜ戦うのか」あらすじ

ウィンターズ率いるE中隊はドイツ領内に侵攻。
多くの敵が降伏し、味方は勝利も目前という感じの明るいムードだった。

謎の施設を発見

占領した町の安全を確保するために周辺の森を偵察に来たE中隊は、何なのか分からない収容所のような施設を発見する。
多数の人々が柵の中に閉じ込められ、中には既に死んでいる人の遺体も横たえられている様子。
柵の中の人々は一様に青白い顔で痩せ細り、栄養失調のような状態だった。

ユダヤ人の強制収容所

報告を受けたウィンターズはすぐに舞台を率いてやって来る。
施設の中に入りドイツ語の分かる隊員が話を聞くと、ここは犯罪者などが収容されている施設ではなく、ユダヤ人を強制的に収容している場所だった。
そしてアメリカ軍の侵攻により、この施設の警備兵は火を放って逃げたのだという。

悲しみに包まれる人々

あまりの悲惨な状況を目の当たりにして大きなショックを受けるアメリカ兵たち。
そして周辺の町の住民もまた、このような施設が近くにあることを知らなかった。
施設にあった遺体の埋葬のために徴集された住民たち。彼らは嘆き悲しみながらその作業にあたるのだった。

第10話「戦いの後で」あらすじ

バンドオブブラザース最終話。タイトルの通り、欧州の戦争が終わりオーストリアで過ごす隊員たちの様子がメインで描かれているエピソードである。
前話までのような激しい戦闘シーンは無い。

欧州の戦争が終わる

E中隊はナチスの本拠として有名なアルプスの町ベルヒテスガーデンへ向かう。
立派な家が立ち並ぶがほとんど人がおらず、あっさり占領。
その後山頂にあるイーグルズ・ネストも占拠。

そこは超高級な山荘で眺めが凄い。
隊員たちがテラスでくつろいでいるところにドイツ軍が降伏したという知らせが入る。
欧州での戦争は終わった。

オーストリアの湖畔の町へ

その後ウィンターズやE中隊はオーストリアへ移動。
まだ太平洋での戦争は終わっておらず、沖縄で激しい戦闘が続いてた。
じきにそちらへ行く予定のE中隊はしばらくこの湖畔の町で過ごす。

風光明媚で平和な日々が続くが、兵士の中には時間とアルコールをもてあますものもいた。
ある時、補充兵が酒に泥酔して殺人事件を起こし、その現場に駆けつけたグラントを撃つ。
グラントは瀕死の重傷だが地元の医者のおかげで命は助かった。

結束の固いE中隊は激怒して隊をあげて逃げた犯人を捕らえ、連れてきてボコボコにする。
隊長のスピアーズの怒りも凄まじく、あと一歩で射殺しそうになるが、なんとかそれは思いとどまった。

その後も野球をやったりして平和に過ごすE中隊。
ある時、日本が降伏したという知らせが来て、結局E中隊は太平洋の戦争へ行くことはなく、終戦となったのだった。


以上が海外ドラマ「バンド・オブ・ブラザース」全話のあらすじ。
戦争ドラマとしてとても有名な本作、さすがに評判通りの名作だったと言える。
バンドオブブラザースは骨太でシリアスな本格戦争ドラマになっているので、お涙頂戴のキラキラ映画が嫌いな人にはぜひおすすめしたい作品だ。


本記事の更新履歴
2018.12.29 公開
2018.12.30 第2話あらすじを追加
2019.01.03 第3話あらすじを追加
2019.01.05 第4話あらすじを追加
2019.01.11 第5話あらすじを追加
2019.01.12 第6話あらすじを追加
2019.01.19 第8話あらすじを追加
2019.01.20 第9話あらすじを追加
2019.01.24 第7話あらすじを追加
2019.01.26 第10話あらすじを追加

Pagetop