映画「孤狼の血」あらすじと見どころ。残酷さトラウマ級の本格ヤクザ映画
(C)2018「孤狼の血」製作委員会
久々にかなりヤバイ映画だった・・・。
おふざけ要素一切無しの本格的なヤクザ映画。シリアスでカッコよくて残酷で・・・特にその残酷さはちょっと衝撃でトラウマになるレベル。たぶん子供は見ないほうがいい。ウォーキングデッドとかの残酷さやグロさとは全然種類が違う、大人でもガチで怖くなるような残酷さだ・・・。
映画「孤狼の血」背景
物語の背景をざっくりと説明。
舞台は昭和63年の広島。ヤクザというと広島がとても有名だが、本当に広島ってこんなにヤクザがいるんだろうか?
私はまだ広島に行ったことがないが、こういう映画を見てしまうと怖くて行きたくなくなる。(マジで)
広島というと厳島とか原爆ドーム、ご当地グルメのお好み焼きなども有名な魅力的な場所なのでいつかは旅行に行ってみたいとは思っているのだが・・・
登場するヤクザは五十子会、加古村組、尾谷組。
加古村組は五十子会の下部組織で広島仁正会という同じグループにある。
つまり対立しているのは広島仁正会と尾谷組という構図。
主役は大上という刑事で役所広司が演じている。ヤクザの事件を主に担当している刑事で、ヤクザと密接に関わることでヤクザ同士の抗争などが起きないように治めている系の刑事。かなりドス黒くて何でもありでヤクザより凶暴なんじゃないかというくらいの男。
彼は2つのヤクザ勢力が戦争を始めないように、自分自身がヤクザの世界にどっぷりはまりつつ調停する役回りだ。
映画「孤狼の血」あらすじ
(C)2018「孤狼の血」製作委員会
ストーリーはそれほど凝ったものではない。
ふたつのヤクザ勢力が対立して小競り合いして、それでも致命的な戦争は避けようと大上が奔走。
大上と親しい尾谷組は最初はこらえようとするが、勢力拡大を狙う五十子会の挑発に耐えることが出来なくなる。さらに、警察組織のお偉いさんが保身のために大上の動きを妨害してくる。
そして結局大上の努力が無駄となってしまう物語だ。
そしてこのストーリーの中で、加古村組がサラ金の社員をいたぶって殺した事件とか、大上と一緒に捜査に当たっている若手刑事の日岡(松坂桃李)が実はただの大上の相棒ではなく・・・だったとか、大上が昔人殺しをしたのではないか??という黒い噂の存在だとかの要素が絡んで物語を盛り上げている。
映画「孤狼の血」見どころ:とにかく残酷・・・
この映画の最大の特徴、それは本当に残酷だということ。
暴力シーンが生々しくて本当に痛そう目を背けたくなる。
普段からアメリカの映画やドラマを見て多くの暴力シーンを見ているのだが、どうして日本のこの手の映画の暴力シーンはこのように生々しいのだろう?
机の足を咥えさせて頭をパイプ椅子でぶっ叩くとか、ボコボコにされてぐっちゃぐちゃになってるやつに豚の糞を大量に食わせるとか・・・
書いてるだけでゾ〜〜〜っとしてしまうような発想。本当に怖くて仕方ない・・・。
映画「孤狼の血」見どころ:終盤で衝撃の展開!
(C)2018「孤狼の血」製作委員会
映画の後半ではガチでトラウマになるような展開が待っている。
例えて言うなら、人気海外ドラマ「ウォーキング・デッド」シーズン7の第1話みたいな脚本テクニックがこの映画にも使われている。
つまり、ウォーキング・デッドではあのグレンが、つまり、みんなから愛されていてシーズン1からずっと出演していた超人気キャラのグレンがあんなことになった・・・。
あの衝撃は世界中の多くの人のトラウマになったはず。
私もあれを観た日はなかなか眠れなかった・・・。(マジです)
そんなトラウマ級の脚本テクニックがこの映画にも待ち受けていると思って良い。
何話もあるドラマではないのでキャラクターへの愛着という意味ではさすがにグレンほどの衝撃とはならないかもしれないが、とにかく残酷で恐ろしい展開が待っているのだ!
(ちなみに最後のトイレのシーンのことではない)
映画「孤狼の血」見どころ:イケメン対決!
尾谷組の組長は服役中のため若頭の一之瀬(江口洋介)が仕切っている。この一之瀬がメチャクチャ男前でカッコいい。
角刈りやパンチパーマの登場人物たちの中で、一人だけシュッとしてて知的なビジュアル。そうは言っても熱くて男らしい一面もあるカリスマ的存在なのだ。
少々男前ビジュアルが目立ちすぎな感はあるが、全員がパンチパーマや角刈りっていうのもなんとなく見た目的にどうなのかなと思うので、ひとりくらいこういうキャラクターがいるのも見応えがある。
この男無しでは映画「孤狼の血」は成り立たないと言えるだろう。
一方、対立する加古村組の若頭である野崎を演じているのが竹野内豊。こちらもビジュアルだけ見ると江口洋介と対等に渡り合えるほどの本格的男前俳優である。
だが、残念なのは野崎というキャラクターは、一之瀬とは対照的なオラオラ系で田舎のヤンキー風。
落ち着いた身のこなしの一之瀬と比較するとどうしてもキャラクターが見劣りしてしまう。
野崎は意外と登場シーンも少ないし、わざわざ竹野内豊みたいな有名な俳優にする必要性が無かったようにも思えるキャラクターだった。
というわけで、孤狼の血イケメン対決は江口洋介の一之瀬の完勝ということで間違い無さそうだ。
また、大上の相棒日岡を演じる松坂桃李も若手のイケメンだが、このようなヤクザ映画ではどうしても子供っぽく見えてしまう。
ちなみにこのようなイケメンが多く出演していると、変に女子ウケを狙ったアイドル的キラキラ映画なのではないかという心配が脳裏をよぎるが、そのような心配は不要。
映画「孤狼の血」はとにかく残酷でシリアスな本格ヤクザ映画だ。
映画「孤狼の血」見どころ:最後はちょっとだけスカッとする
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この作品の後半は救いようのない展開が続いてモヤモヤしてしまう流れなのだが、最後の最後はちょっとだけスカッとさせてくれる。
おそらく予想はつくと思うが、やってくれるのはもちろん若手の日岡(松坂桃李)である。
映画の序盤で彼は実は空手をやっていてかなり強いということは示されているので、この空手の強さを存分に発揮するシーンがどこかに用意されているであろうことはだいたい予想して観ている人は多いだろう。
また、日岡だけでなく一之瀬(江口洋介)も最後にはドス(日本刀?)を使って重要な仕事をやってのけることになる。
これもまたモヤモヤを晴らしてくれる大仕事。そしてこれも超残酷!
全体的にはあまり救いどころのない暗いストーリーだが、とりあえずこのイケメン二人の活躍には期待だ。
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