「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズを通してのジョン・スノウの歩みをまとめた

「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズを通してのジョン・スノウの歩みをまとめた

ゲーム・オブ・スローンズシリーズを通して最も大きく成長した人物のひとりとして思い浮かぶのはジョン・スノウだと思います。シーズン1では頼りなかった青年が最終的にはリーダーとして最も頼れる存在となりました。この記事ではジョン・スノウがドラマを通してどのように変化していったのかをまとめてみます。

シーズン1: “You are a Stark.”

シリーズの最初に登場するジョン・スノウは、スターク家の庶子という立場で、家族から多少距離を置かれています。
特に注目すべきは、父親であるエダード・スタークが「おまえもスタークの血を引いている」と告げる瞬間です。
この一言がジョンに与える影響は大きく、後の彼の選択や人生観に多くを印象づけました。この時点でジョンは、家族として認められたいという矛盾した感情と、「庶子」というレッテルによる劣等感に苦しんでいます。

シーズン2: イグリットとの出会い

シーズン2でジョンは「ナイツウォッチ」として野人と初めて接触します。ここで重要なのがイグリットとの出会いです。
イグリットを捕らえるものの、殺すことができず、これが彼の人生観に大きな影響を与える出来事となります。
特にイグリットとの関係を通じて、「ナイツウォッチ」の信念や掟に疑念を抱くようになります。
これはジョンにとって、自らの価値観や信念に初めて大きな疑問を投げかける瞬間であり、人としての成長の始まりでした。

シーズン3: ウォールを越える

シーズン3ではジョンがイグリットと共にウォールを越える大きな出来事があります。この時、ジョンは「ナイツウォッチ」への忠誠と、イグリットへの愛情の間で葛藤します。
ウォールを越える行為自体が、ジョンにとって大きな一歩であり、これが後の彼の選択に多大な影響を与えます。
特に、ウォールの頂上でイグリットと共に眺める世界は、彼が何のために戦うべきか、何を大切にすべきかを考えさせる重要な瞬間でした。

シーズン4: 野人との同盟

ジョンは「ナイツウォッチ」が野人に対抗する形で成長していきます。
特に印象的なのは、ギリシャの戦場でのリーダーシップを発揮したシーンです。
彼は命をかけて仲間と共に戦い、その結果、野人との間に一定の信頼を築くことができました。
このシーズンは、ジョンが一人の人間としてだけでなく、リーダーとしても成長する瞬間でした。

シーズン5: “For the Watch”

このシーズンで最も衝撃的なのは、ジョンが「ナイツウォッチ」の仲間に裏切られ、命を落とす瞬間です。
彼が野人を救おうとした結果、自分自身が命を失うという皮肉な結末。
この出来事は、ジョン自身、そして視聴者に多くの疑問を投げかけました。
特に、リーダーシップがもたらす犠牲とは何か、という問題に焦点を当てています。

シーズン6: 復活とバスタードの戦い

ジョンの復活は、シリーズにおける大きなターニングポイントとなりました。
さらに、このシーズンでの「バスタードの戦い」では、ジョンがラムジー・ボルトンと対峙します。
この戦いでの彼のリーダーシップは、非常に印象的であり、これがジョンが「北の王」として受け入れられるきっかけとなりました。

シーズン7: デナーリスとの同盟

ジョンとデナーリス・ターガリエンとの出会い、そしてその後の同盟は、二人のキャラクターに多大な影響を与えます。
ジョンはデナーリスに対して、初めて忠誠を誓い、その結果、二人の間には深い絆が生まれました。
この同盟は、後のシーズン8での出来事に直結しています。

シーズン8: 王座との対峙

シリーズ最後のシーズンでは、ジョンがデナーリスを最終的に殺すという衝撃的な瞬間があります。
デナーリスが「狂気」に走り、無実の人々を燃やし尽くす可能性が高まる中、ジョンは彼女を止めるためにこの決断を下します。
この行動は、ジョンが全シリーズを通じて直面してきた倫理的、道徳的な問題の集大成ともいえるでしょう。

ジョン・スノウの成長と変化は、「ゲーム・オブ・スローンズ」が持つ多くのテーマ性—忠誠、リーダーシップ、道徳性など—に深く結びついています。
このようにして、彼は最終的には重要な決断を下し、多くの人々に影響を与え続けました。それがジョン・スノウがこのシリーズで非常に魅力的なキャラクターである理由でしょう。

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