海外ドラマ「インフォーマー/潜入スパイ」はHOMELAND好きにお勧めのドラマ

海外ドラマ「インフォーマー/潜入スパイ」

出典:U-NEXT

HOMELAND好きの人々へオススメしたいかなり面白い海外ドラマを発見。
たぶん日本では全然有名ではないと思われるのでここで紹介したいと思います。

HOMELAND好きにお勧めのドラマ「INFORMER」

ドラマのタイトルは「インフォーマー/潜入スパイ」(英名:INFORMER)
アメリカではなくイギリスのドラマで、英国アカデミー賞にノミネートされた作品のようです。
舞台はイギリス・ロンドン。ここに住むパキスタン系の普通に暮らす青年が、ひょんなことから警察に目をつけられ、超強引に情報屋(スパイ)をやらされるハメになる。
テロを防ぐという目的のために手段を選ばない感じの刑事とか、シリアスで緊迫感のあるドラマの作り方など、ホームランドと通じるところがあって非常に面白い海外ドラマ。

登場人物の雰囲気がとても良い

主役の刑事を演じるパディ・コンシダインはなんだかゲームオブスローンズのリトルフィンガーにちょっと似てるおっさん。
自らも潜入捜査をやっていた過去があり、その頃のドス黒い記憶やら、自分が使ってる情報屋に対するひどい態度やら、まじでホームランドに出てきそうなキャラ。

ほとんど強制的に情報屋をやらされる気の毒な青年を演じるのはナブザン・リザワンという俳優。
ネットで検索するとほとんど情報が出てこないのだが、今回の役はかなりのハマり役。
良い演技をしてたので今後こういう系の映画やドラマに出てくるかも。

インフォーマーは全6話だけの短い海外ドラマになっている。
以下は各話ごとの超ざっくりしたあらすじを書きます。

インフォーマー第1話「ノー・スリープ・ティル・ブルックリン」あらすじ

倉庫作業の仕事をして真面目に暮らすパキスタン系の青年ラザ・シャル。デート中に使用したドラッグのせいで彼女がぶっ倒れて病院に運ばれ、ドラッグを一緒に使用していた彼は病院から通報を受けた警察によって逮捕。
勾留されている彼を監視カメラで見ていた二人の刑事(ゲイブリエルとホリー)に目を付けられる。

初犯だしすぐに釈放されるだろうと思っていたラザだが、逃亡の恐れがあるとか何とか理由を付けられていつまで経っても釈放されない。
彼を勾留している間、ラザの家族と一緒に暮らす母親は生みの親ではなく、不法滞在であることをホリーが突き止める。
そしてこのことをネタに脅迫されたラザはやむを得ずゲイブリエルとホリーの情報屋になった。

インフォーマー第2話「ストロベリー・フィールズ」あらすじ

ゲイブリエルが使っていた情報屋のユーセフは、ビッグ・ショットというテロリストの情報をゲイブリエルに提供すると言っていたのに突然連絡が取れなくなってしまった。と思ったらユーセフの死体が見つかった。
テロ組織に近づいたことで殺されたと思われ、ゲイブリエルは新しい情報屋ラザを、ユーセフの弟ダディアに接触させる。
ダディアはラザが勾留されている時に一緒に勾留されて軽く会話を交わしていた男でもある。

ラザがダディアの家に行くと、兄が殺されたことでダディアは荒れていて追い返されそうになるが、ラザは食い下がり、彼女と楽しみたいという作り話をしてドラッグを売ってくれるように頼む。
するとダディアは家にいると気が滅入るからとラザに強引についてきて、ラザの彼女がいる大学で他の生徒と揉めたり、兄が昔働いていたレストランで店員と揉めたり・・・ガラの悪い風貌そのままの行動でラザを困らせる。

インフォーマー第3話「チャーリー・ドント・サーフ」あらすじ

ラザはゲイブリエルの命令でユーセフの葬式へ。スーツに仕込んだ隠しカメラで多くの参列者を隠し撮り。
この映像から、アカーシュという若者と白いワゴンの男が捜査対象になる。
まず、ゲイブリエルたちはアカーシュのところへ行くが、彼はカッとなりやすい若者ですぐに声を荒げ、頭が良さそうには見えない。

そんな中、ゲイブリエルはガソリンスタンドでたまたま、彼が潜入捜査をしていた時の知り合いの男と会う。
これがきっかけでゲイブリエルはかつて作り上げていたもう一人の自分の人格が疼き、精神が少しおかしくなってる様子。

ダディアにくっついて行動しているラザ。ある時ダディアが怪しげな建物に入っていき、外で見張り番をするように言われたラザも後から勝手に入って行く。
彼は中にいたヤバそうな連中に銃を突きつけられて脅されるが、外に怪しいやつがいたから報告に来たとか作り話をしてその場を切り抜ける。

インフォーマー第4話「ルビー・チューズデイ」あらすじ

ラザはなぜか前話で出て来たビック・ショットっぽいおっさん(グラモス)に気に入られたらしく、怪しげな金を送金する仕事を任され、ゲイブリエルたちと連携して金の送り先が分かるように細工する。
ダディアは自分ではなくラザが仕事を任されたことに腹を立てたと思ったら、彼はグラモスたちが兄を殺した犯人なのではないかと考えて近づこうとしていただけだった。

その後ラザはグラモスに呼び出されて出向くと、なんとダディアが捕まって縛られていた。兄の仇を討とうと銃を持って乗り込んでいったらしい。
お前が殺せとグラモスはラザに銃を渡す。しかし彼はこれを拒否し、逆にグラモスに向けて引き金を引いた・・・が、弾丸は入っておらず、グラモスたちは「お前の兄は殺してない」と言い残して去って行った。
その後、金の送金先の調査から、グラモスたちはMI6に協力している情報屋であってビック・ショットではないことが分かった。

インフォーマー第5話「ノーベンバー・ハズ・カム」あらすじ

ホリーがゲイブリエルの潜入捜査時代のことを調べだしてその頃の仲間のところに行ったりしてそのせいでゲイブリエルが警察だってことがバレる。で、その頃の女がゲイブリエルの家に押しかけてきて夫婦仲がやばい感じに。

ラザが、ボクシングジム経営者のサルが昔使っていたリングネームが「ビッグ・ショット」だと気が付く。調べたらやっぱり怪しいのでファイサルが潜入して携帯をすり替える作戦を進めるが、感付かれてファイサルが殺されてしまう。突入した警察がサルは逮捕した。

ゲイブリエルはサルが感付いたのはラザが裏切ったのではないかと疑っていたが結局それは誤解だったことが分かり、ラザはこの任務に嫌気がさしていたが、その後ゲイブリエルとホリーに説得されて再び捜査に協力することになる。

インフォーマー第6話「ザ・マスタープラン」あらすじ

最終話は、1話目から断片的に出てきているカフェでの襲撃事件(テロ?)が、なぜ、どのようにして、起こったのかが遂に明らかになるエピソードである。

逮捕されたビッグ・ショットの情報から、ユーセフを殺した犯人が、外国で死んだと思われていたテロリストの首謀者だったことが分かり、この男が現在も生きてロンドンに潜伏してることが判明。
しかもその場所はラザが潜入させたテロリストのアジトだということでラザが危ない・・・!
警察はすぐに突入作戦を展開するが・・・

ちなみに今1話目を見返してみると、一番最初は電車がトンネルを走ってるシーンから始まる。
これも最終話に通じるところがあって、洒落てるな〜・・・と感心してしまった。

INFORMERシーズン2はあるのか?

以上が海外ドラマ「インフォーマー/潜入スパイ」の全話のざっくりしたあらすじでした。
わずか6話で終わらせるのがもったいないほどの深みのあるストーリーで、特に主人公のゲイブリエルの過去のこととか、ラザが今後どうなっていくのかとか、まだまだストーリーを新たな展開にできる要素がありそうなドラマです。
本記事執筆時点では「インフォーマー/潜入スパイ シーズン2」などと検索してみても特に情報は出てこないようですが、ぜひシーズン2も作っていただきたい面白いおすすめドラマでした。

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