ウォーキング・デッド8 第16話「戦いの果て」考察レビュー(ねたばれ)戦いを終わらせるのはやはりあの天才だった!
その晴れた朝、ヒルトップ軍はニーガンを倒すため出撃の準備を進めていた。
ただしモーガンだけは相変わらず挙動不審。この強すぎる男が精神不安定で挙動不審というのは実に危険な状況だ。
グレゴリーの情報が罠だったことを見破る
前エピソードでグレゴリーが持って来た偽の情報、実はこれをリックたちは信用していなかったようだ。
そもそも情報を持って来たのがグレゴリーという最も信用できない人物だったということもあり、彼らはまずこの情報が本物なのかどうか確かめる偵察から開始する。
罠だった場合に備えて森の中を進むリックたちは、案の定、ニーガン軍がウォーカーを使って道の封鎖を進めている現場を発見。やはりグレゴリー情報は罠だったことに気付いた。
作戦にかけてはニーガンのほうが一枚上手
ヒルトップ軍は森の中から奇襲しこのニーガン軍を一気に殲滅。
ここでも凶暴さ爆発のモーガンは降参すると言っている敵兵をあっさり串刺しにして殺す。そして相変わらず以前に殺した男の幻覚を見ているあたりもさらに危険・・・。
リックたちは敵グループのひとりが持っていたメモを入手。これによりニーガンの本当の居場所を突き止める。
・・・だが、これもまた二重に仕組まれたニーガンの罠だったのだ!
天才的な策略家ニーガンは、ヒルトップ軍の行動を全て見通していた。
彼は以前サイモンに加担していた者たちを犠牲にして、リックにこの二重の罠を信じ込ませることに成功したのだ。
ジーザスのアドバイスが意味不明
凶暴さと不安定さで非常に危うい状態のモーガン。
行軍中、苦しんでいる様子のモーガンにジーザスがアドバイスする。
「殺さなくても仲間を守れる」
モーガンが武器にしている棒の片方を死者、もう片方を生者に、と提案するジーザスだが正直意味が分からない。笑
死者用のほうはとんがっているので刺さるから殺せて、生者用のほうは丸まっているので刺さらないという意味なのだろうか???
一瞬で決まった勝敗
敵を出し抜けると思い進んでいたリックたちだが、突然ニーガンの声で立ち止まった。
爽やかな草原。気が付いた時はもう既に遅く、彼らは救世主たちに包囲されていた。
ニーガンの掛け声で一気に攻撃を開始しようとする救世主たち。
「3、2、1・・・」
一斉に射撃のその瞬間、彼らの銃がことごとく暴発!!
そう、ユージーンは最後はリックたちに味方したのである。
これにより彼らの多くは手に重傷を負い、戦闘不能の状態に陥っていた。
一気に追い打ちをかけるヒルトップ軍によって、この戦いはあっさりと勝敗が決まった。
救世主たちは壊滅状態となり皆が手を上げて降参した。
もう抵抗しないと言ってひざまずく彼らだが、スポーツや格闘技の試合じゃあるまいし、数秒前まで殺しあっていたのに、突然このように降参すれば命を助けてもらえると思っている人々。そしてそうすることがまるで当然で公正なことのように振舞っている。なんて虫のいい連中なんだろう・・・。
見ているこっちがなんだかシラけてしまう。
モーガンを救ったシンプルなルール
戦闘の最中、モーガンはジーザスの提案の通り、丸まったほうで敵を殴って気絶させる。
このおかげで敵を殺さずに済む。
確かにモーガンがこの苦しみから抜け出すのはシンプルなルールで行動すればいいだけだったということなのかもしれない。
しかし・・・この戦闘では他の皆が銃を使って敵を殺しまくっているのに、なぜモーガンだけが今更殺さずに気絶させることにこだわる必要があるのか・・・?
最大級の手柄をあげることに成功したユージーン
銃を暴発させることに成功したユージーンだが、もっと早いタイミングでリックたちに勝たせる手立てがあったようにも思える。
救世主が聖域に閉じ込められて最大のピンチだった時、ユージーンは彼らを脱出させた。
あの時に彼が何もしなければリックたちは勝っていたかもしれない。
しかしあの時にそうなった場合、それはユージーンの手柄にならず彼は裏切り者のまま。
もしかすると彼にとっては、今回のように明白でド派手な手柄をたてて、リックたちの勝利に貢献する必要があったのかもしれない。
このように見事にすべての銃を暴発させるというのはすごい技術力だが、一点気になったのはゲイブリエルは後頭部に銃を突きつけられていた銃。
あの状態で銃が暴発すると普通はゲイブリエルにも致命的なことになりそうな気がするが、銃を持っていた敵の手だけに傷を負わせ、ゲイブリエルは無傷だった。
まさかこれすらもユージーンの技術力なのだろうか・・・笑
汚いやり方でも油断した方が負け!
逃げるニーガンをひとり追うリック。このタイミングで弾切れになるというのはいつものお約束のオチ。
そして素手での格闘はそれほど強くない彼は負傷しているニーガンにまたまた負けそうになる。
緊迫の殺し合いをしているはずなのにダラダラとまたおしゃべりしだす仲良しの二人。
リック「俺たちには未来がある。10秒くれたらどういうことか説明する」
ニーガン「断る」
断るんだったらさっさと攻撃しろ!
しかしカールの名前を出すとニーガンは10秒待つことにしたようだ。
10秒数えながら近づいて来たニーガンに、もう戦う必要はないというカールの言葉を伝えて油断させる。
なぜかうるうるした目で見つめあったその時、突然ニーガンの首を切りつける。
このドラマの主役が正義のヒーローだった時代はとっくの昔に終わってるのは知っているが、今回もなかなか薄汚れた勝ち方だった・・・さすがリック!
最後にまた中途半端なリックが帰って来た
振り返ると皆がその戦いを見つめていた。
薄汚い勝ち方をしたのがバレてしまった・・・。
リックはまた以前の中途半端さが全開となり、ニーガンを助けるように医者に命令。もしかすると薄汚い戦いを見られて自分を取り繕うために格好つけたことを言ったのでは・・・?笑
それを見たマギーが激怒。グレンをあんな殺し方をされたのだから激怒して当然だ。
それにしてもここまでしといて瀕死のニーガンを助ける必要があるのだろうか・・・。
リックは降参した敵兵をすべて許し、キレイ事の演説が始まる。
ドラマだから別にいいのだが、これまで散々殺しあってきた彼らがこれを機にすぐ仲直りして力を合わせて暮らしていきましたとさ・・・となったら凄い。
思わせぶりな次シーズンへの前フリがちょっと恐い
後日のヒルトップ。ニーガンを生かしたリックに腹を立てている様子のマギー。
彼らは間違っているから、機が熟すのを待ちいずれ分からせると言う。
その不穏な雰囲気はまるで袂を分かつとでも言っているかのよう。
そしてかつてはリックの兄弟分のようだったダリルまでもがそれに同意。
これまで長い旅路を共に生き抜き、一枚岩なことが最大の強みだった彼ら一行にもついに亀裂が入ったということなのだろうか。
しかし中途半端なリックよりはマギーのほうがうまく皆をまとめて行けそうだ。
実際のところおそらくこれはただの次シーズンへの思わせぶりな前フリであって、今後リックとマギーの戦いになるような可能性はほとんどあり得ないとは思うが・・・。笑
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