リアルな戦争の真実を伝えるHBO骨太シリアス戦争ドラマまとめ

戦争のことを描いた映画やドラマは数多くあるが、リアルな戦争の真実を伝えることに主眼をおいた海外ドラマをまとめた。
エミー賞やゴールデングローブ賞などを受賞しているものもあり高い評価を受けている。
個人的に、感動やお涙頂戴を狙った演出がある作品が嫌いなので、そういうのは省き、あくまでリアルさにこだわったドラマだけを紹介したい。
その点にこだわったら紹介できるドラマがかなり少なくて今のところ3つのみ。どれもHBOのドラマだった。

バンド・オブ・ブラザーズ(Band of Brothers)

第二次世界大戦中のヨーロッパ戦線を描いた全10話のHBO製作のドラマで、第54回エミー賞作品賞を含む6部門受賞、ゴールデンブローブ受賞の名作。
スティーブン・スピルバーグ、トム・ハンクス制作総指揮で戦争映画として名高い「プライベート・ライアン」のスタッフが作ったドラマ。
「プライベート・ライアン」と言えば日本でも有名な映画なので観た人も多いと思うが、これも確かに生々しくて戦争の恐ろしさをしっかり伝えているリアルな映画だ。
そう思って期待してバンド・オブ・ブラザーズを観てみたら、さすが・・・とうなるような骨太戦争ドラマだった。

ブロディとエイブラハムも出演

戦争のリアルな真実を使えることにフォーカスした作品で、登場人物は実名で、本人がエピソードの最初に出てきて話をしてからドラマがスタートしたりもするガチすぎるほどのこだわりっぷり。
主役のウィンターズはHOMELANDでブロディを演じていたダミアン・ルイスで、その他には、ウォーキング・デッドでエイブラハムのマイケル・カドリッツや、24(TWENTY FOUR)に出ていたフランク・ジョン・ヒューズも出演している。
ダミアン・ルイスもマイケル・カドリッツもかなり良い役。個人的には、マイケルカドリッツの「ブル」がとても良い味のあるキャラだと感じた。
このドラマを観たら彼の印象がとても良くなったので、出来ればウォーキングデッドを観る前にこちらのドラマを観ておけば良かった!と思った。(もう遅いけど・・・)

古さを感じないクオリティの高さ

この作品は2001年のドラマなのだが、驚いたことに全く古さを感じない。
それほど映像の迫力とか、クオリティが高いと感じた。
今年製作されたドラマだと言われても全く疑わないと思う。
第1話は主人公たちの部隊の訓練中の話なのでちょっと退屈。でも2話目からはしっかりと目を話せない展開になってくるので、1話目でやめないことをオススメしたい。
バンド・オブ・ブラザーズのあらすじとレビュー(ネタバレ)

ザ・パシフィック(THE PACIFIC)

第62回エミー賞最多8部門受賞の超リアルで骨太な戦争ドラマ。HBOらしい作品作りでお涙頂戴なエンタメっぽいドラマとは一線を画すシリアスな展開。
若干エンタメ感は弱いかもしれないがリアルっぽい骨太なドラマが好きな人にはおすすめしたい作品となっている。
太平洋戦争の真実に迫り、兵士の目で見た戦争の悲惨さを伝えている。視聴者に対して無理やり感動させたり泣かせたりしようという演出がないのが良い。

ジェネレーション・キル(GENERATION KILL)

イラク戦争に赴いたアメリカ海兵隊の侵攻の様子を兵士の目で描いている作品。エミー賞3部門受賞で高い評価を受けているドラマだ。
HBOらしく変に無理やり盛り上げようとする演出無しの骨太ドラマだが、正直あまりにもリアルに忠実に描かれている感は否めない。
見ていると、これはドラマではなくてドキュメンタリーなのか?と思えてくるほど淡々としており、大きな盛り上がりはほとんどないストーリーになっている。兵士の経験やスキルに人それぞれかなり差があることが描かれているのもまたリアルだ。
ハウス・オブ・カードでかなり重要な役を演じていたマイケル・ケリーも出演している。

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